静かなる決闘

平野耕太の新作『ドリフターズ』一巻がもうすぐ発売になる予定です。楽しみ楽しみ。

ドリフターズ 1 (ヤングキングコミックス)

ドリフターズ 1 (ヤングキングコミックス)

ファンタジー世界へ召喚された主人公のお話、と書くとルイズぅぅうううわぁあああああんとかいうコピペ(いや『ゼロの使い魔』とか見たことねえんだけどさ)を貼りたくなりますが、召喚された人たちが島津豊久とか織田信長とか那須与一で、エルフの村民を扇動して戦争に駆り立てる話なのでツンデレとかそういう内容にはなりません。


まだ始まったばかりで世界観も全面的には開示されていませんが、大枠として、エルフやホビットが暮らす異世界を舞台に、

  • 歴史上その死が確認されておらず、戦闘中に行方不明になったりした人物
  • 歴史上、非業の死を遂げた人物

これらが召喚され、前者は「漂流者」(自由意志がある)、後者は「廃棄物」(謎の人物「黒王」配下の狂戦士として戦う)と呼ばれ、二手に分かれて戦うという形になっています。


漂流者側の人物としては、

いっぽう廃棄物としては、

らが登場し、どっちつかずの状態で源義経も出てきます。実在の人物を出すのはけっこうリスクのある試みですが(菅野直なんてつい最近の人物はとくに)そこを通してしまうのはさすがにヒラコーというところでしょうか。


あとはどんな人が出てくるんでしょうね。『仁義なき戦い』ネタをよく入れる作者だけに、大西政寛とか山上光治とか出したら面白いんだけどなぁ。



ちなみに。


平野耕太ゲーマガに連載していた漫画『以下略』では、『Fate/stay night』にはまったダメ人間たちが「僕っくんの考えたサーヴァントが一番強いぞ聖杯戦争大会」という与太話を繰り広げるネタがありました。

以下略

以下略

大枠を見れば似たような話ですが、ここでは「オスマン一世」「上泉信綱」「黒澤明」「田中角栄」「吉田茂」などと並んで「ナポレオン」も出てきます。
ナポレオン 13―獅子の時代 (コミック)

ナポレオン 13―獅子の時代 (コミック)

まぁナポレオン・ボナパルトも非業の死を遂げた人物と言えば言えるので、「廃棄物」側の人物として出てきても不思議ではありませんが、そうなるとヤングキングアワーズにナポレオンがふたり出てくることになるんだよなぁ。こういう実例って今までありましたかね?


あと、ナチス関係の人物とかブラド・ツェペシュとかも、さすがにこっちにでは出さないでしょうね。