トラウマ/鮮血の叫び

トラウマ作品で有名な、覚せい剤関連の政府広報・民放連・公共広告機構CM(キッチンマザーとかが有名)を検索していましたら、こんなのを見つけまして。



民放連による、この分野ではおそらく最も有名なコピー「覚せい剤やめますか、それとも人間やめますか」のCMですが、おまけとしてダリオ・アルジェント監督のジャーロ映画『シャドー』のCMがついているのがポイント高いです。

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CMでも描かれている剃刀が印象的ですが、ほかにもジョン・サクソンがナイフでメッタ刺しにされたり、ジュリアーノ・ジェンマの頭に斧がブチ込まれたりと美味しい場面が盛りだくさん。例によって思いつきで書いたとしか思えない脚本も絶好調で、最後は主人公も含め登場人物がほぼ全員死んで終わるという『Zガンダム』みたいな結末を迎えるのでありました。


「トラウマ」といえば、アルジェント監督には『トラウマ/鮮血の叫び』という作品もあり、こちらも例によって黒皮の手袋をはめた殺人鬼が次々に犠牲者を殺していきます。殺人方法はすべて斬首という、首チョンパへの徹底的なこだわりがイカす作品でありました。

実の娘であるアーシア・アルジェント(当時17歳)のヌードを撮るという、アルジェント監督の鬼畜ぶりもトラウマものです。最近は児童ポルノがなにかと話題になりますが、児童を虐待してポルノを供給しているのは子どもの親であることが多い、という事実も含めて実に味わい深い。