Keeper Of The Seven Keys


AKB48の新曲“ハロウィン・ナイト”はオールドスクールなディスコ路線の楽曲と、誰が誰だかわからない装飾過多のコスプレが賛否両論のようです。

そもそも「ディスコ」と「ハロウィン」というモチーフが合わないんだよなぁ……。



ところで、あの平山夢明先生ですら、週刊プレイボーイのゴミビデオ紹介連載で「つらい」と評した『悪魔のしたたり』(1974年、ジョエル・M・リード監督)って映画をみなさんご存じですか。

悪魔のしたたり ヘア無修正版 [DVD]

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原題は"Bloodsucking Freaks"というミもフタもないものですが、内容もまたミもフタもありません。狂った演出家と召使の小人が舞台で女性を拷問して殺すショーをやるという、『ホステル』などの「トーチャー(拷問)ポルノ」の先駆けともいえる作品なんですけど、あんなにちゃんとした映画じゃありません。ひたすら雑な映画で、とにかくストーリーに緊迫感がなく、ザラザラした画質とやる気のない演技を延々と見せられるだけ。狂った医者が女の頭にドリルでどりどり穴を開けて、ストローを差し込んで脳漿をちゅーちゅー吸う場面が有名ですが、それがまた実際に見るとショボいんだ。とにかくあらゆる意味で「ヒドイ」という形容詞がぴったりくる作品なのでありました。あとおっぱいがたくさん見れます。
スプラッタービデオのバブルだった80年代に輸入されたんですが、邦題は当時のヒット作『死霊のはらわた』(サム・ライミ監督の出世作)にあやかった『死霊のしたたり』(ラヴクラフト原作、スチュアート・ゴードン監督。オレが超大好きな映画のひとつ)にさらにあやかった、ひたすら他力本願な命名でありました。どんなんか観てみたい、という方は、YouTubeに全篇を違法アップロードしてるバカがいるのでこっそり"Bloodsucking Freaks"で検索して、観てみればいいんじゃないかな。海外の人がやってるので日本語字幕はありませんが、別にストーリーがどうこういう性質の映画じゃないからいいよね。




んで。




この映画が、以前にDVD再発されたときになぜか『ハロウィン・ナイト』という副題が付けられていたことを、ご記憶の方はもうほとんどいないと思いますね。

ハロウィン・ナイト 悪魔のしたたり [DVD]

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たぶん秋元康も知らなかったんじゃないかな。うん。