Buried Alive

児童ポルノをめぐる議論は相変わらずあちこちで盛り上がっていますが、こんなニュースも舞い込んでまいりました。


http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101007/crm1010071543024-n1.htm

姉の免許証で成人装い…16歳少女がAV19作品に出演 元芸能プロ社長を逮捕

 十分な年齢確認をせずに18歳未満の少女をアダルトビデオ(AV)に出演させたとして、警視庁少年育成課と本所署は、児童福祉法違反(淫行)などの疑いで、東京都文京区本郷、元芸能プロダクション社長、××××(※個人名削除)容疑者(28)ら2人を逮捕した。

 同課によると、少女は姉の運転免許証を提示して成人を装っていたといい、××容疑者は「もう少し確認すればよかった」などと容疑を認めているという。

 少女が出演したAVは19作品に上り、うち15作品のDVD約8万5千枚が流通しており、すでに約2万8千枚が販売されたという。

 逮捕容疑は、当時16歳だった千葉県の無職少女(17)に十分な年齢確認をせず、1月中旬に都内や近県のスタジオなどで男優を相手にわいせつ行為をさせ、その様子を撮影したDVDを製造したとしている。

 同課によると、家出中だった少女が携帯電話の掲示板サイトで「モデル募集、高収入」とする××容疑者らの書き込みを見て応募。しかし、面接で××容疑者から「AVなら月80万円を保証する」と持ち掛けられ、出演を了承した。

 その後、少女は地元でAV出演の風評が出たことから、4月末に引退した。

 昨年11月に児童ポルノ事件の情報収集を目的に設置された「STOP!児童ポルノ・情報ホットライン」からの情報提供により、事件が発覚。同ホットラインを通じた事件摘発は初めて。

この件で「騙された方が逮捕されて、騙した方はお咎めなしかよ」と憤っている人も多いようですが(ブクマ参照)実はよくあるんですよね、こういう事件。アメリカでは、80年代にハードコア・ポルノのスターだったトレイシー・ローズが、年齢を偽って15歳からポルノに出演していたことが発覚して、業界全体が大ダメージを受けたことがありました。

トレイシー・ローズ 15歳の少女が、いかにして一夜のうちにポルノスターになったのか?

トレイシー・ローズ 15歳の少女が、いかにして一夜のうちにポルノスターになったのか?

このときも、トレイシー本人だけはお咎めなしだったため、彼女へのバッシングもかなりあったものです。


日本でも、アダルトビデオと児童福祉法は切っても切れない関係で、村西とおる監督なんかは同じ容疑で三回も逮捕されています。

村西とおるの閻魔帳 ―「人生は喜ばせごっこ」でございます。

村西とおるの閻魔帳 ―「人生は喜ばせごっこ」でございます。

1988年の4月、『吹きすぎてしまった私』というビデオに高槻真理子という女優を主演させた村西監督ですが、彼女は実は17歳で、姉の保険証を使って年齢を偽っていたことが発覚しました。


このため、通算で4回目、児童福祉法では2回目となる逮捕をされた村西監督は、「いっそ彼女と結婚すれば見逃してもらえるんじゃないか」とまで悩んだそうですが、そんなときに留置場で同房になったお爺さんから、「あんた何やったの」と問いかけられました。


生来のイタズラ心がむくむくと頭をもたげた村西監督は「埋めました、17歳の女の子を」と答えます。


この告白に、お爺さんは「すごいなぁ」と嘆息しますが、村西監督は「いや、17歳の穴に埋めたんです」とハードな下ネタで笑いを取りにいきましたが、お爺さんは目を白黒させていたそうな。


今回逮捕された社長も、そのぐらいのバイタリティで業界をサバイブしていってもらいたいもんですね。