にんにくラーメン チャーシュー抜き
きょう発売のヤングキングを買ってきました。
ヤングキングでは、連載開始40周年を記念して『ワイルド7』トリビュート企画を今号から始めており、初回は『キリン』の東本昌平による、第一話(銀行強盗を退治する話)のリメイクが載っていました。
- 作者: 東本昌平
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2009/06/22
- メディア: コミック
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時代を現代に移しているので(銀行強盗が持っている携帯電話や銃器から判断できる)、ワイルドの服装やバイク、装備とのギャップがけっこうありますが(だって八百の拳銃なんて旧日本軍の南部十四年式だよ)このチグハグさはワイルド7には昔からつきもので、とくに、舞台を世界に拡大し、各国のテロリストと戦うようになった『新ワイルド7』以降は、そのギャップが顕著になったものでした。
- 作者: 望月三起也
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2005/05
- メディア: 文庫
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今回の東本版では、キャラクターの顔や望月三起也に特有の書き文字までキッチリ再現されています。
巻末の作者コメントでも、「擬音にこだわった」とのことでした。バイクと美女を得意とする東本昌平だけに、表紙からしてお色気を前面に出していますが、これも望月テイストをうまく再現していますね。
ただ、お色気を前面に出すために第一話からユキを出しているため、メンバーは
- 飛葉大陸
- 八百
- ヘボピー
- 両国
- オヤブン
- 世界
- ユキ
の七人となっており、チャーシューがいないというのは残念なところです。
オリジナル版でこのメンバー構成になったのは、飛葉以外のメンバーが全滅した後の外伝『優しい鷲』で、そっくりさんを集めて作ったにせワイルド7しかないんですけどね。
また、巻頭カラー袋とじでオリジナル『野性の七人』第一話も収録されているのですが、マニアの間でよく話題になるヘボピー改名問題(初出時は、第一話の時点ではヘボピーを「トラ」、八百を「ヘボピー」と呼んでいた。この時点では設定が完成していなかったと思われる。ヒットコミックス新版から改まった)は、ちゃんと改名後のセリフになっていました。欄外のあおり柱なんかも再現してるのに、ここは修正しているというあたりは芸が細かいというか。
次号(9月28日発売)では、望月三起也のアシスタント出身である土山しげる(ヘボピーのモデルになった、ともいわれている)が、ヘボピーの大食いを豪快に描くというからこれも期待大です。
- 作者: 土山しげる
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2009/04/20
- メディア: コミック
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