For Unlawful Carnal Knowledge

ここ数日、なんか性犯罪と自己責任とかそういう話題がちらほら散見されてるんですが。


大元はここ。

http://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20081126/p1
自称保守の方々がえらく吹き上がっていた「国籍法改正」「偽装認知」問題に関して、buyobuyo氏が、

認知するのにDNA検査を義務付けろとか簡単に言ってる人がわかっていないのは、認知という制度が、子供作っておいて逃げちゃった男に、その子供の父親だと認めさせて法的な義務を課させるために使われるということがほとんどだって言うことだ。DNA検査を義務付けろとか簡単におっしゃるけどねえ、そんな逃げ回ってるような男にどうやって義務付けるって言うんだよ?

と、認知というものについて冷静なツッコミを入れていたのですが、このエントリについたブクマコメントに、

b:id:metalbabble 逃げるような男の子供を産む事に責任は生じないの?

というあんまりにもあんまりなものがあり、これに激怒した有村悠氏が、

http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20081126/1227713875

さて、このような「責任」の用法は、今年の頭にも見かけた。


例の、「レイプされた女性にも責任はある」ってやつだ。どんな責任か? と問うと、たとえば夜中に危ないところを出歩くなとか男を誘うような露出度の高い恰好なんかするなとか、そういう答えが返ってくる。つまり自衛責任、氏の言う「自己防衛手段ぐらい自分で考えなよ」ってやつだ。


一言で斬って捨てよう。それは被害者憎悪withセクシズムである。一言じゃなくね?

「運が悪いことの責任」なんて、取りようがない。いいかい、「運が悪いことの責任」なんて、取りようがないのだ。絶望的な話だけど。

という意見を表明されました。


これが大いに反響を呼んだのですが、派生した記事の中にこういうのがありまして。

自己責任云々の前に正しい知識を共有するべき - 狐の王国

いやもちろん犯罪者が根本的には悪いんだけども、被害者に一切の責任が無いかのような言説を唱える人がわいてきたりしてるのを見ると、少し不安になる。

不安になったKoshianX氏は、性暴力の被害に遭うことを冬山で遭難することにたとえて、

「落ち度」なんて言い方するから悪いんだろうが、性暴力に遭遇しないためのノウハウや常識はもっともっと共有されるべきだと思う。


危険な街、危険な時間帯、危険なシチュエーションというのはあるはずだし、それらはもっと広く研究して「正しい知識」を得るべきだ。従来はなんとなく倫理感や常識という形で共有されて来たものだが、実際迷信化してるものも多いだろう。こういう犯罪防止策を政治問題のように扱ってはいけない。


とにかく危険を避ける力を身に付けることを否定しないで欲しい。必要なのは、正しい装備と計画をもって登山に望むことだ。それで遭難した人が責められることは無いのだから。

と、性暴力から逃れる努力を推奨されているのでした。




なるほど。



そんなあなたに、うってつけのビデオを見つけてきたよ!


※18禁




SODでは社員の防犯に関する知識普及と意識の向上を目的として、全日本防犯委員会の指導員を招いて防犯講習会を実施しています。あらゆる危険を未然に防ぐ為に社内にて実演講習。盗撮・痴漢にレイプまで、体で学んでもらいます。興奮した男性を落ち着かせる為に対象となった極上絶品社員が口・手・おっぱいを駆使して発射処理。研修後は業務中に抜き打ち検査。「いくら研修だからって、なにも最後までやらなくても(泣)・・・」

ぶはははははは。何この皮肉。



だいたいね、性犯罪について「ああしなさい、こうしなさい」つって男が滔々と語ること自体が、このAVと本質的に同じキモさを内包した行為であって、皮肉以上の何物にもなり得ないってことを、それこそ「正しい知識」として覚えておいた方がいいと思いますね!