ふられ気分でツン&デレ
はてなにおける萌え系の論客として有名な「たまごまごごはん」さんところで、こんなエントリを見ました。
ふられた子を、救ってあげ隊。「ふられ萌え」の美学 - たまごまごごはん
はて、「オレの嫁」とはよく言いますが、男性でのドリームジャンル(自分とキャラ)って多いようで意外と狭い気がします。もちろんないわけじゃないです。妄想だけなら夢の中で嫁です。えいやー。
ただ、たとえば「ハルヒ」が好きな人が必ずしも「オレとハルヒ」を楽しむわけではないです。自分は「キョンとハルヒ」の関係にどきどきします。ようはカップリング萌えですね。
作品内での「カップルになりそうな」主人公・ヒロインの関係は、それ自体が楽しいので無理に「俺の嫁」にしなくてもニヨニヨできます。
しかし!
その二人のどちらかに恋をしていた、かわいそうなポジションの子がいるわけです。誤解を招きそうなひどい言い方で言うと当て馬的。
そんな子たちに恋をしたぼくらは、「彼女たちの支えになりたい!」という強烈な思いにかられるわけです。
この関係だと、するりと自分が入る可能性がでてきます。
たとえば、Gガンダムで「俺とレイン」はまず想像しずらいです。やはりレインはドモンの嫁です。おまえがほしい!
しかしですよ。アレンビーはどうですか。
アレンビー・ビアズリー。ドモンに淡い思いを寄せながらかなわなかった子。そしてレインとドモンの間をとりもつことまでした子。なんてけなげな。
そこで、「ああ、アレンビーを励ましたい!むしろこの後、アレンビーと一緒に戦いたい!」とか思ったら、そこに「萌え」が生まれます。
ふられ萌えとでもいいましょうか。
物語が進むときに、その隙間に入り込んで応援したくなる気持ち、に近いです。
なるほど。
藤巻十三ですね、わかります。
- 作者: 板垣恵介,夢枕獏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/03/05
- メディア: コミック
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モテない男の悲哀を描くことに関しては第一人者である夢枕獏の原作を、ツンデレ男を描くことに関しては第一人者である板垣恵介が漫画化したことによって、比類のない狂った世界を現出した漫画版『餓狼伝』。
その結果として、藤巻十三は原作にあった「ふられ男」の要素に加えて「ツンデレ」を体現することになり、漫画史上に残る名場面である「他の男に取られた女の夢で夢精して、下半身裸でパンツを洗う逃亡殺人犯」を、われわれは目にすることになりました。出くわした長田さんともども、心があったかくなりました。
そんな藤巻十三ですが、姫川勉との試合を最後に警察に逮捕され、次の出番はいつになるのかわかりません。というか連載自体が休みになってるし、主人公の丹波文七が次に活躍できるのがいつになるのかもわかりません。葵三兄弟は出てくるんでしょうか。げむっ。