濡れた荒野を走れ

鹿児島県で、警察官が勤務中に少女と性行為をしていたというので逮捕されました。


http://www.373news.com/modules/pickup/topic.php?topicid=1&storyid=13258

パトカー内でみだらな行為 鹿県警巡査を容疑で逮捕

鹿児島県警捜査一課は16日、出会い系サイトで知り合った県内の無職少女(17)に、勤務中パトカー内でみだらな行為をしたとして、県青少年保護育成条例違反の疑いで、県警警備部機動隊装備係の巡査・中馬健容疑者(24)=鹿児島市小松原1丁目=を逮捕した。中馬容疑者は「申し訳なかった」と容疑を認めている。県警は「事実を踏まえ厳正に処分する」と話している。


調べによると、中馬容疑者は8月17日午後4時半ごろ、薩摩川内市の山中で、被害者が18歳未満と知りながらパトカー内でみだらな行為をした疑い。川内原子力発電所内や周辺をパトカーで警備中、同市役所付近で少女と待ち合わせ、後部座席に乗せたらしい。金品の授受はないという。少女を同市役所付近に降ろし、勤務を続けた。

いやぁ、楽しそうでいいですねぇ。


地元マスコミでは、さらにくわしい続報が入っています。


http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=13269

パトカー内で少女(17)にみだらな行為をしたとして、鹿児島県警警備部機動隊装備係の巡査、中馬健容疑者(24)=鹿児島市小松原1丁目=が県青少年保護育成条例違反の疑いで逮捕された事件で、中馬容疑者は犯行後、川内原子力発電所薩摩川内市)周辺の巡回警備の規定時間を過ぎて、同原発内の詰め所に戻っていたことが、17日までの県警の調べで分かった。同僚には「カブトムシを捕りに行った」と言い訳していたという。

「カブトムシを捕りに行った」って、どこの世界に勤務中に虫取りに行く警官がいるんだよ!

それ、言い訳になってないじゃねえか。それで納得する同僚ってのもスゴイ話ではあります。鹿児島ではカブトムシって特別な意味を持ってるんでしょうか。



ところで、大藪春彦の短編に『汚れたパトカー』ってのがありまして。

警官たちが警察署ぐるみで強盗をやって、捜査と称して証拠隠滅を図るというお話でした。大藪春彦はとにかく反権力、反警察を貫いた作家で、どの作品でも刑事は悪徳か無能、警官はとにかく権力の犬として描かれていたのですが、この作品はその嗜好だけで書かれたようなものですね。


地井武男主演の日活ロマンポルノに『濡れた荒野を走れ』というのもありました。

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これも同じく悪徳刑事を描いた作品で、『太陽を盗んだ男』の長谷川和彦が脚本を書いているので反権力の姿勢はさらに過激になり、強盗・強姦などやりたい放題。精神病院に入院していた仲間が脱走するというストーリーのため、セリフで「キチガイ」が連呼されるという危険さもあって、長らくソフト化されず「幻の傑作」といわれていたものです。


この辺の悪徳警官に比べれば、今回の中馬巡査はレイプでも買春でもない単なるサボりなので、まだまだ小者といったところですね。