情熱の代償

最近、GIRL NEXT DOORというユニットがエイベックスからデビューして、有線放送なんかでよく耳にするようになりました。


偶然の確率(DVD付)

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ガール・ネクスト・ドア、すなわち”隣の女の子”というのはヒュー・ヘフナーにより創刊された(1953年)「プレイボーイ」の、1955年7月号のプレイメイトに付けられたキャッチコピーが元祖であり、その後もプレイメイトの基本コンセプトとして使い続けられ、最近では、ヘフナーが三人のプレイメイトと生活する様子を描いたリアリティTVの番組名にも使われています。

Girls Next Door: Season 1 [DVD] [Import]

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また、ポルノの分野でもこの言葉はよく使われ、『24』ジャック・バウアーの娘キムを演じたエリーシャ・カスバートが、ポルノ女優を演じたコメディ映画のタイトルにもなっています。


そして、鬼畜小説として名高いジャック・ケッチャムの『隣の家の少女』も、原題は『The Girl Next Door』でした。

The Girl Next Door

The Girl Next Door

この作品は、昨年アメリカで映画化され、DVDも発売されているのですが、日本では未公開で、公開予定は今のところないようですね。

http://www.thegirlnextdoorfilm.com/
(↑映画版公式サイト)



で、映画化に合わせて出た新装版もあります。

The Girl Next Door

The Girl Next Door

こういう、映画化に合わせて新装版が出るというのは日本の出版業界でもよくあることで、タイトルも映画に合わせて変わることが珍しくありません。(とくに翻訳ものは)


国内公開するとしたら、原作どおり『隣の家の少女』になるんでしょうか。いや、たぶん内容からいって「”少女”はマズい」とか、横槍が入りそうな気がしますね。


そうすると、『ガール・ネクスト・ドア』になるんでしょうか。そんで、日本だけのイメージソングとして、エンドロールにエイベックスの方のGirl Next Doorの歌が流れたりして。
(考えうる最悪の形)


どうせだったら、Girl Next Doorのヴォーカルのコにも、お腹になんか書いておいてほしいですね。


まぁ、こういう原題と邦題の問題というのはキリがないもので、小説の『隣の家の少女』には主人公が『ぼくは十代の狼男だった』という映画を観にいくエピソードがあるのですが、これを『心霊移植人間』と訳せ、なんてことは誰も言いませんよね。


最低映画館〜心霊移植人間


隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)

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