正常と異常のあいだ

先日の「ロリコンは直せます」ネタが大反響でびっくりしたんですが。

LOという雑誌は、以前からこういうネタをやっていたそうで、こんなまとめエントリを上げている人がいました。


http://kleza.blogspot.com/2008/08/lolita-orgaization-supported-by-comic.html


これはすごいなぁ。毎月こんなネタ考えてるのか。


しかし、ロリコンの人ってのはそんなに意識して自制心をはたらかせないといけないんですかね。


だって、たとえば「本当にデカップ」の表3に「見知らぬ女性のおっぱいに触ってはいけません」なんて、わざわざ書かないでしょ?

本当にデカップ 2008年 08月号 [雑誌]

本当にデカップ 2008年 08月号 [雑誌]

まぁ、巨乳が好きならそういうパートナーを見つければいいし、見つからないなら風俗もありますが、ロリコンの場合は、現実の世界においてその欲望を充足させるいかなる手段も禁じられているわけで、その抑圧の強さは、成人好きのぼくには想像もつかないんでしょうね。


それはある意味で、カニバリズムと同等の扱いを受けている、ってことなんだと思います。

霧の中

霧の中


ただ、おっぱいの好きなぼくが正常で、つるぺた女児の好きな人や人肉を喰いたい人が異常だ、というのはたまたま今の世の中がそうなっているというだけのことで、決して、どっちかが正しくてどっちかが間違っているというものではないんですよね。


もしも性愛の一大パラダイムシフトが起こって、貧乳好きが正常で巨乳好きは変態だということになったとしても、ぼくが世間の標準に合わせて嗜好を鞍替えすることは無理だと思うし、そう考えれば、性的マイノリティの気持ちも少しは想像できるような気がします。


(しかし、こうやって字で書くのはまだいいが、先日、知人の女性から「ワッシュさんっておっぱい星人なんですよね」と面と向かって言われたときは、「うわあっ」と叫んでそこから逃げ出したくなるほどの恥ずかしさを感じたものであった)


禁じられた欲望を持っている、というだけで人を危険視したり、それを矯正しようとしたりする考え方は、どんな性的倒錯よりさらにおぞましく危険なものだと思いますね。