はぐれアイドル地獄変

今年の漫画界では最大の問題作といっていいであろう、高遠るいの『はぐれアイドル地獄変』単行本が発売されてるッス。

はぐれアイドル地獄変 (1) (ニチブンコミックス)

（書籍版）

はぐれアイドル地獄変 1

（Kindle版）

主人公は沖縄出身Kカップ巨乳グラビアアイドル、南風原海空（はえばる・みそら）。故郷に残した弟妹たちのため、いつかメジャーアイドルになることを夢見て着エロまがいのグラビアをやっていたものの、人気は鳴かず飛ばず。ついには所属事務所の社長からAV出演を強要され、「１００人の汁男優とガチンコバトルして負けたら即輪姦」という窮地に立たされるが、彼女には父から学んだ琉球空手の必殺技がある……。というお話。まぁ実際そういうAVはあるんですけどね。

今日び「アイドル漫画」って言ったら、内容の明暗を問わず、だいたい歌って踊るアイドルを扱うのが主流ではあるんですけど、あえてグラビアアイドルを主役にするあたりはこの作者に特有の反骨精神というか、それともあとがきで書いているように「単に巨乳黒ギャルを描きたかった」だけなのかは神のみぞ知るというか。

んで、この漫画の最大の見どころは、巨乳黒ギャルが毎回エッチな危機に陥るもののという古式ゆかしいお色気漫画の王道を行く展開、ではなく、次から次へと出てくる芸能人激似キャラです。

まず、主人公をAVに売る社長が真田広之。撮影する監督は千葉真一。襲い掛かる汁男優はバナナマン日村、有吉弘行、おぎやはぎ、ケンドーコバヤシ、東京ダイナマイトといったテレビでおなじみの面々です。彼らが白ブリーフ一丁で勢揃いした姿は壮観です。「別冊漫画ゴラク」連載の最新号では、ついにビートたけしが登場しているのでそちらも必読。

別冊漫画ゴラク 2015年 01月号 [雑誌]

アウトレイジ [DVD]