不思議CALL ME
それにしても、宮崎清隆の『憲兵』が面白すぎる。
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女スパイとの恋とその悲しい最期なんて、ウソだぁというほかはないし、19人の憲兵隊で300人のゲリラに斬り込んだときなんて、章タイトルが”備前長船血に染めて”ですよ。どこのガンダム28話だよそれ。
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そして、終戦を迎えて宮崎憲兵は自決を図るのですが、すんでのところで取り押さえられ、留置場に押し込められます。
心身の疲労によりいつしか眠り込んでしまった宮崎は、ふいに誰かに揺り起こされるのを感じました。
「おい、宮崎、しっかりせよ! 自決など卑怯千万な考え方だ。それよりも、その決心で強く生き抜き、日本を再建することだ」
という声を、夢幻の中に聞いた宮崎憲兵は、その声の主をみきわめようと暗中を凝視します。
すると、私が少年時代から崇拝していた英雄たちの顔――、ヒットラー、ビスマーク、ナポレオンの三人が、あるいは近く、あるいは遠く、私の眼前に映じてきたのであった。
いいのかなぁ、その取り合わせ。
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