人のセックスを笑うな

それにしても、はてなの人たちははしごたんが好きすぎる(笑)

http://d.hatena.ne.jp/hashigotan/20080121/p1

ブログ上でセックス相手を公募していた人が、色々あったけど首尾よくヤれましたヨカッタですうふふのふとか言ってるエントリです。


こういうこと書けばホッテントリになるんだったら、ぼくも昔、ちょっと親しくしていた女の子から、夜中の12時に、

「一緒に住んでる彼氏が先に寝ちゃって物足りないから、今から迎えに来て、ホテルに連れてって」

とメールが来たときの話でも書けばいいんでしょうか。(※このエピソードはフィクションであり、実在する人物とはいっさい関係ありません)


ブクマコメントでは「エロ小説みたい」「どこのフランス書院だよ」とか言ってる人が散見されますが、むしろこれはティーン雑誌の投稿体験談のテイストだと思うなぁ。


女性の一人称で書かれた官能小説としては、「あたし、感じちゃったんです」という独特の文章を繰る宇能鴻一郎が有名ですが、あの人はもともと芥川賞作家で、たしかな文章力があってこそあの文体が成立しているのだから、そうマネできるものでもありませんしね。

鯨神 [DVD]

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(↑勝新太郎主演で映画化された、芥川賞受賞作)


読んだことない人は知らないと思いますが、フランス書院の官能小説は基本的に「レイプ」「近親相姦」「女教師」「女子高生」などといった要素の組み合わせで成立しており、女性の視点で性を楽しむような内容のものはあんまりないんですね。


んで、文庫本の点数が多くなるにつれて、要素のカブりが多くなってくるのは避けられないわけで。


今からもう12年も前の話ですが、当時ぼくはアダルト専門の書店&ビデオショップでバイトしておりました。


フランス書院の文庫本もたくさん揃えていて、あの黒い背表紙のやつがズラッと並んでいる棚はなかなか壮観だったのですが。


タイトルを眺めていくと、『○○な女教師』とか『義母と○○』といったものに混じって、なんか『黒い下着の○○』というのがいっぱい目に付いたんですね。

こういう世界では白い下着の方が好まれるんじゃないかとも思いましたが、黒下着というのもひとつの要素として確立していることをそのとき認識したものでした。


たわむれに、『黒い下着の○○』を片っ端から抜き取って並べてみると、

  • 黒い下着の女子高生
  • 黒い下着の女子大生
  • 黒い下着の家庭教師
  • 黒い下着の姉
  • 黒い下着の女教師
  • 黒い下着の看護婦
  • 黒い下着のスチュワーデス
  • 黒い下着の若妻
  • 黒い下着のデザイナー
  • 黒い下着の叔母
  • 黒い下着のママ
  • 黒い下着の義母
  • 黒い下着の未亡人

(※タイトルはうろ覚え)
という、黒い下着の一代記が出来上がってしまったのでした。どういう大河小説だよそれ。


ちなみに全部違う作者です。