今週は横溝正史特集で行こうかと。

横溝正史シリーズ「夜歩く」を観たのです。

夜歩く【リマスター版】 [DVD]

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原作は、小説でなければ表現できない著述トリックを採用しており、オマケにせむし男が二人に知的障害者も一人出てくるという危険すぎる内容だったため大幅に変更され、ヒッピーみたいな格好の岸田森が殺されて首を切断され、清水紘治の生首と交換されるという、むちゃくちゃ濃ゆいキャスティングでなんとか格好をつけたといった感じでした。


しかも、酒乱のオヤジ役が伊藤雄之助。こんな一家ヤダ。

他の俳優がみんなオーバーな動作で芝居がかったセリフ回しをしている中、なぜかこの人だけ妙に力の抜けた芝居です。


毎日放送製作の「横溝正史シリーズ」は2シーズン放送され、第1シーズンと第2シーズンの前半は「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」「八つ墓村」など代表作とされる本格派がそろっていましたが、後半になるとさすがにネタが切れてきて「迷路荘の惨劇」とか「三つ首塔」などの一段落ちる作品を採用したり、「仮面劇場」や「真珠郎」などの金田一耕助が登場しない原作を無理矢理金田一ものに改変したりして放送していたのが印象的でした。


BLACK SABBATHが解散状態だったとき、トニー・アイオミがグレン・ヒューズと組んでソロアルバムを作ったのですが、レコード会社が勝手にBLACK SABBATH名義にして売ったというエピソードもありますが、これは金田一よりちょっと後のことでした。

セヴンス・スター

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