Dis-コミュニケーション・ブレイクダウン
こちらのエントリが話題になっています。
http://d.hatena.ne.jp/Leiermann/20060613/p1
Leiermann氏は、「日本代表はレベルが低い」と語る欧州サッカーファンを、
欧州サッカーに精通している自分に酔って、その基準で日本の選手や監督を馬鹿にして悦に入っている人たち
他人に優越感を感じるための道具としてスポーツを観て、いざ負けると「それみたことか、俺の予想通りww」「内容でも負けていたwww」「実力通りの結末wwww」とか書く人たち
として、徹底的にディスっています。
こんな風に、他人を「他人を見下して自分を高く見せようとする馬鹿」*1として批判してしまうと、その論理がそっくりそのまま自分にも返ってくるというのは、ちょっと考えればすぐにわかることですね。
これをボクシングに当てはめれば、「エキサイトマッチ」を毎週観て、亀田家をディスっているわたしなんかは完全に
外国の超一流選手の虎の威を借りて、上からものを言っているだけ
ということになってしまうわけで、ちょっとカチンと来るのも無理はない、とご理解いただきたい。
そんなことを言っていては、スポーツに限らず、ありとあらゆる批評という行為を否定することになるでしょう。
およそプロであれば、素人の批評に「じゃぁお前がやってみろ」とは口が裂けても言えない、言ってはいけないわけで。
で。
こんな風に思った人はたくさんいたようで、そのエントリにはたくさんのコメントやブクマが付き、ちょっとした炎上になりました。
コレに対して反論するエントリを挙げたLeiermann氏ですが、
私の記事が「不快」だの「痛い」だのという批判をすることは天に唾である
という、又吉イエスかと思うような一文でもわかるように、まったく批判を受け付けようとしない態度でさらに炎上が続き、完全にキレたLeiermann氏は、こんなエントリも挙げられています。
http://d.hatena.ne.jp/Leiermann/20060616/p1
こういう、「キレると関西弁になる」というキャラ設定は、フィクションでもまま見られますね。
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そういえば、悟空が超サイヤ人になると訛りが取れる(3になると、ついでに眉毛も抜ける)という逆の演出もありましたね。
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ちなみに。
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「関西弁」というのも、萌え属性の一つとして確立していますね。
主に「ツンデレ」「守銭奴」「勤労少女」との組み合わせが目立つようですが、やはりコレの影響かなぁ。
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id:shidehiraさんも、怒ったときは「なんしよっとや」「くらさるーばい」と九州弁になりますが、こういうとき西日本の人は迫力が出ていいですね。
東北弁というのは、基本的に被征服者の嘆きから生まれた言語であるので、怒りとか攻撃性とかを表現するのには甚だしく不向きなんですね。
- 「なんやねん」「しばくぞ」
これが、
- 「なぬや」「ふたつけっつぉ」
になってしまうわけで、これでは迫力以前にまったく通じないという事態を生んでしまうことでしょう。
幕末には、津軽藩士と薩摩藩士が、まったく言葉が通じずに漢文で筆談したというエピソードもありますが、現代の日本でもあまり事情は変わっていないんでしょうかね。
*1:Leiermann氏によれば、それが「モテ」だそうです。