望郷の旅
俳優の田村高廣さんがお亡くなりになりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060518-00000025-maip-peo
この方といえば、デビュー作「女の園」など一連の木下恵介作品や、勝新太郎と共演した「兵隊やくざ」などが代表作としてあげられます。
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ですが、必殺ファン的には、なんといっても「助け人走る」の中山文十郎と、「必殺仕掛人」の神谷兵十郎でしょう。
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「必殺仕掛人」第21話「地獄花」。
このエピソードは、ファンの間で高く評価されている一本です。
浪人の神谷は、仕官に必要な支度金を得るために一度だけ仕掛人稼業に身を投じます。
しかし、その標的の寝所には、神谷の妻、しずの姿が。
しずもまた、支度金のために一度だけ売春稼業に身を投じていたのでした。
妻を切り捨て、梅安や半右衛門の前から身を消す神谷。
救いようのない悲劇ですね。
実は、脚本を書いた安倍徹郎によると、この話の着想は、O・ヘンリーの「賢者の贈り物」なんだそうです。
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夫の、金時計につなぐプラチナの鎖を買うために、髪を切って売った妻。
原作の方は心温まるお話でしたが、「必殺」にかかるとこうなります。
神谷兵十郎は、第30話「仕掛けに来た死んだ男」で再登場。
今度は梅安たちの敵となります。
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なんでこんな役を、本職の俳優でもない、脚本家の石堂さんが演じていたんでしょうか。
田村高廣さんは、この連作で、殺し屋稼業の持つ果てしない業の深さを演じて高い評価を受け、のちの「助け人走る」主演につながりました。
後年には、穏やかで優しい役柄が多くなりましたが、このような凄みのある演技も、忘れがたい魅力がありました。
ご冥福をお祈りします。
ちなみに。
「助け人走る」の主題歌である、森本太郎とスーパー・スターの「望郷の旅」は超名曲。個人的に、必殺シリーズの全主題歌の中でいちばん好きです。
メロディが「夕陽のガンマン」のテーマにそっくりなんですけどね。
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