侵略者を撃て
本日の「ウルトラマンマックス」は、ついにバルタン星人が登場しました。
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今回のバルタン星人は、過激派のダークバルタンと穏健派のタイニーバルタンという2種類います。
タイニーバルタンは、ダークバルタンが地球を滅ぼそうとしていることを知らせようと、先に地球へやってきて女子高生に変身*1してホウキに乗って空を飛び、様々な異常現象*2を「ばるるー♪」という呪文とともに発生させて真夏竜とか毒蝮三太夫とかを驚かせます。
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バルタン星の科学はウルトラの星より進んでいるらしいのですが、それは科学じゃなくて魔法じゃないかと思うんですがどうなんですか飯島敏宏監督。
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で。
タイニーバルタンと行動を共にしているツトム少年は、様々の異常現象をいちいちDASHに通報するのですが、ヨシナガ教授(桜井浩子)にことごとく否定され、宇宙人の存在自体を信じてもらえません。って今までさんざん宇宙人の侵略を受けて、新聞でも報道されてたじゃないですか。もうそれらの話はなかったことになってるんですか。一話完結ってすごいなぁ。
この辺の設定は、初代「ウルトラマン」でゴモラが登場したエピソード「怪獣殿下」において、「いまどき怪獣なんているわけない」とそれまでのエピソードを真っ向から否定するような台詞が飛び出したことへのオマージュなんでしょうか。
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さてさて。
ダークバルタンは、地球人が地球の環境を破壊し、月や火星に侵略しようとしていることを危険視して地球に攻めてくるのですが、その設定ってちょっと「無敵超人ザンボット3」とか「シルバー仮面」に通じるものがあるような気がします。
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メトロン星人(寺田農)にも、「もう地球人はほっといても滅びる」って言われてたし。
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旧ウルトラシリーズのスタッフやキャストを揃えて、昭和ウルトラへのオマージュを前面に出している「ウルトラマンマックス」ではありますが、やっぱりもう時代の空気が決定的に違ってしまっているんでしょうか。
「ウルトラセブン」なんて、時代設定は制作当時から20年先の1987年になってましたからねぇ。
未来志向だった旧ウルトラシリーズですが、その未来もすでに過去になってしまっているわけで、明るい未来を示すことはもう時代の空気にウソをつくことになってしまうのでしょうか。
…ってオレは鈴木健想か。
- 作者: 鈴木浩子
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