ホワイトロリータうめぇwww

今さら「嫌オタク流」の話です。

嫌オタク流

嫌オタク流

本書P96より

高橋  そう言えば、エロゲーの中に黒人のメイドは出てこないの?歴史的にはそっちの方が正しいと思うし(笑)。

海猫沢 デフォルメして可愛い黒人にすればいいんです。オタクは見た目優先だから。

高橋  いや、黒人はデフォルメするとよけい問題になってしまう(笑)。

海猫沢 たとえば髪型がアフロだと、オタクは引いちゃうと思うんですよ。

高橋  デスティニーズ・チャイルドみたいなメイドとか、いいじゃないですか。

中原  デスチャ、最高ですよ。

海猫沢 オタクはああいう娼婦みたいなのは嫌いなんじゃないですか。

中原  「娼婦みたいな」って(笑)言いましたね、世界的スターに対して。

こんなやりとりがあったわけですが、たしかにアニメやゲームに黒人萌えキャラが登場した話はあまり聞いたことがありません。


この話題について、多くの方が「ふしぎの海のナディア」を挙げて反証していますね。しかし、あのヒロインはたしかに「アフリカ出身」という設定を持っていますが、外見的な特徴は、アフリカンというよりはむしろオセアニア系を思わせるものになっていました。

ふしぎの海のナディア 原画集 RETURN OF NADIA

ふしぎの海のナディア 原画集 RETURN OF NADIA

準備稿ではアフロヘアになっていたナディアが、決定稿では直毛になっていたというのは重要ですね。

「オタクが引くから」というよりは、むしろ「抗議が怖い」というのが真相なんでしょう。
バカヨシキ所長が言ってるようにね。


しかし、アメリカには黒人萌えと思われる映画が存在します。
1975年に公開された、「Black Lolitaがそれです。

Black Lolita (1975) - IMDb
amazon.comではDVDも出ています。
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B00008K79A?v=glance

70年代のアメリカでは、メルヴィン・ヴァン・ピーブルス監督・主演の「スウィート・スウィートバック」をきっかけとする黒人映画のブームがありました。

バッド・アス・シネマ [DVD]

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黒人を主人公とする、黒人観客向けの映画は「ブラックスプロイテーション」と呼ばれ、ファンキーな音楽とファンキーなアクションとファンキーなファッションに彩られた、既製のジャンル映画の主人公を黒人に変えただけのような安直な作品が量産されていました。


ドラキュラを黒人に変えた「吸血鬼ブラキュラ」とか、人造人間を作る「ブラッケンシュタイン」とかに混じって、この「ブラックロリータ」もあったのでしょう。


なにしろ本邦未公開の上にソフトも出てないので作品の内容は全然分かりませんが、なんの設備もないのに「3D」と言い張るところであるとか、「フォクシー・ブラウンよりフォクシーで、クレオパトラ・ジョーンズよりデッドリー」である、と虎の威を借る宣伝コピーがついているあたりはなんともいえない香ばしいニオイを発するものがあります。

コフィー [DVD]

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(↑「フォクシー・ブラウン」が出てないのでかわりにこちら。内容は大差ない。パム・グリアの巨乳に土下座するべし)
クレオパトラ危機突破/ダイナマイト諜報機関

クレオパトラ危機突破/ダイナマイト諜報機関

(↑こちらの主人公が、女麻薬捜査官クレオパトラ・ジョーンズ。演じるは身長188cmのタマラ・ドブスン。この名前もスゴすぎる)
この辺の作品から虎の威を借りようとするのは無理があると思いますけどね。現在の感覚では。


そういえば。


クレオパトラ・ジョーンズ」シリーズはアメリカではけっこう人気があったらしく、さらにパクった「クレオパトラジャガー」という作品も作られています。
最低映画館〜S.H.E./クレオパトラ・ジャガー(S.H.E.)

このネーミングって、仮面ライダーX」の怪人みたいだなーと思うのはわたしだけではないと思います。

ヒトデヒットラー