アフリカ!!(なお人名の模様)
すでに2週間近く前の話ですが、ビッグコミックスピリッツに『東京ラブストーリー』の続篇が載ったので、読んでみたんです。
ちなみに、本篇は漫画もドラマも含め、一回も見たことありません。そもそもオレは柴門ふみとトレンディドラマが大嫌いなのだ。文句あるのかこの野郎(謎のケンカ腰)。まったく予備知識がない状態で読んだんですが、どうやら25年前にはカンチ(主人公)、リカ(「セックスしよ」で有名なヒロイン)、さとみ(キャラ立ちゼロ)、三上(出てこない)、尚子(出てこない)の5人がくっついたり離れたりしていて、結局はカンチ:さとみ、三上:尚子が結婚、あぶれたリカはどっかの誰かの子どもを産んでシングルマザーになっていたようです。
んで、カンチとさとみの娘が「結婚する」と言い出すのですが、その相手がリカの息子だった、というから何とも不穏な話であります。ちょっと『ママレード・ボーイ』みたいな話です。いやそっちもあんまりよう知らんけど。
リカはアフリカ育ちという設定で、息子にも「アフリカ」と名前をつけているんですがまた乱暴なくくりですね。アフリカのどこなんでしょう。ひと口にアフリカといってもセネガルもあればエチオピアもジンバブエも、南アフリカもあって気候も風土もまったく違うんですが、まぁ何となく「外国で育った自由奔放な女」というイメージさえつかめればいいんだと思います。まったく読んだことないので、バブルの時期を象徴する人物かと思っていたリカですが、実際にはむしろ60年代の女っぽい感じがしました。それにしても「アフリカ」という命名はインパクトがありますね。息子の名前はアフリカだ、と聞かされたら多分こんな顔になりますよ。
(球七だけ明らかに乗り気でない)
- 作者: 遠崎史朗,中島徳博
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 1999/09
- メディア: コミック
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そして、愛媛の学校で教頭をしているカンチは、子どもたちの結婚について話し合うため、千葉で農場を経営しているリカのところに会いに行くわけです。『漫画ローレンス』あたりに載ってる青山一海あたりの熟女劇画だったら即座に焼けぼっくいに火がついて、カンチのナントカ棒でリカが昇天して、なめくじ長屋で「このマンガがひどい!」のネタにされる展開ですが、スピリッツに載ってる柴門ふみの漫画なのでもちろんそんなことはありませんでした。チッ(・д・)。
この続篇は「賛否両論」とか「連載か」とか言われてますが、まぁどうせオレは読まないからどうでもいいんですけど(同じ先週の月曜にはヤンマガに『喧嘩稼業』が載ってて、十兵衛の卑劣な手練手管に舌を巻かされていたタイミングであった)、柴門ふみもずいぶん時代を読む感覚が衰えたなあ、と思わされた部分もありましてですね。
千葉で農場をやっているリカは、近郊の独身男女を集めて「稲刈り合コン」なんて催しをやったりもしているんです。それをやるようになった理由について、草食男子とか男がいらない女とかが増えてる現状を見たリカは、うつ状態にしたオスのマウスに電気信号でメスの記憶を思い出させるとうつが改善する、という実験結果を持ち出し(ホントにあるのかそんな実験)「ネズミでさえ男と女がいっしょにいる幸せを知ってるのに、人間がそれを忘れてるのはもったいない」みたいなことを言うんですね。
あのね、現代の社会で、男女とか恋愛とかの領域に生物学とか動物実験とかの知見を持ち込んだら、100%の確率で炎上しますからね。
こんなこと言われたら、別に恋愛経験ゼロというわけではないオレだって「余計なお世話だ馬鹿野郎、試合開始のゴング前に背後から煉獄をブチかますぞ」と同日に掲載された『喧嘩稼業』の内容を引きずった悪口雑言を振り撒きたくなるし、最近話題のまなざし村とガルパンはいいぞ村の両村民たちからも、集中十字砲火を受けることになるでしょう。この感覚のままで連載に踏み切ったら、『美味しんぼ』の鼻血みたいな案件を起こす気がするなあ。