今日は中島らもさんの一周忌です

獏の食べのこし (集英社文庫)

獏の食べのこし (集英社文庫)

いろいろ読んだけどこの本がいちばん好きかなぁ。たぶん100回以上は読み返してると思う。

らもさんはぼくの父と同い年、しかも、らもさんの息子の晶穂さんはぼくと同い年。

そんな縁もあって、身近に感じていた作家さんでした。もう一年経ったのね。

らもさんは、以前こんなことを言ってました。
人間は、なにか役目が残っているうちは死なないものだ」と。自分がうつ病で自殺しかけたときには天の配剤のようにわかぎえふが助けにきたし、エリック・クラプトンアリス・クーパーもドラッグでボロボロの状態から生還した後に復活しているから。


でも、そんなのはウソだ。


まだ書くべきものはいっぱいあったはずでしょう。
ぼくたちにもっといろんなこと教えてくれるはずだったでしょう。


それなのに、酔っ払って転んで死んでしまうなんて。
役目がいくらあったって、命なんてちょっとした間違いで持って行かれてしまうものなんだ。
だから今生きているうちに、やれることは全部やっておかなくちゃダメだ。


明日は明日の風が吹くかどうかなんて、明日にならないとわからないんだから。