唐獅子牡丹

さて、今日はホワイトデーです。


このイベントといえば、「義理チョコにお返しなんてキー」みたいな声が(主に非モテ方面から)あがることが多いのですが、そういう人はそもそも義理というものを理解していないと思います。


受けた義理は倍返し、屈辱は三倍返しにするのが男ってモンでしょう。
少なくとも、『新カラテ地獄変』に出てくるマフィアのドンはそう言ってたもんです。


あと、よく「義理人情」なんて言い方をして、義理と人情をいっしょくたに扱う人が多いんですが、これらはそもそも相反するものですよね。

昭和残侠伝 [DVD]

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東映仁侠映画の元祖『昭和残侠伝』では、高倉健池部良が殴りこみに行く場面で名曲「唐獅子牡丹」が流れ、観客のテンションをいやがうえにも盛り上げます。


この曲の歌い出しが、

義理と人情を 秤にかけりゃ


義理が重たい 男の世界

なのをご記憶の方も多いでしょう。


義理とは恩に報いること。

池部良は、一宿一飯の恩義に報いるために健さんの討ち入りに同行してくれるんですね。


チョコレートのお返しもできないような男が、殴りこみについてきてくれると思いますか!



わが身を振り返って考えると、実は数年前に一度だけ、女性から手作りチョコレートなるものをいただいたことがあり、そのお返しとして、ロリータ服のお店に行ってニーソックスを買ってきた経験があるのですが、結果として何倍返しになったのかなぁアレ。