男と女の間には

昨日の日記で「一騎当千」についてコメントをいただきましたが、これは「三国志」の武将・英雄たちが現代の高校生に転生してハイパーバトルを繰り広げるという作品です。

ちゃんと見ても読んでもいないもので、なんか「天上天下」とイメージがカブっているのはわたしだけでしょうか。

一騎当千 (1) (Gum comics)

一騎当千 (1) (Gum comics)

天上天下 12 (ヤングジャンプコミックス)

天上天下 12 (ヤングジャンプコミックス)

ちなみに、「一騎当千」「天上天下」どちらで検索しても源氏鶏太先生の小説がヒットします。


さて、日本には昔から、時代劇のヒーローを女に置き換えるという妙な伝統があります。
「女ねずみ小僧」とか「女丹下左膳」「女忠臣蔵」とかですね。

ひばりの 森の石松 [DVD]

ひばりの 森の石松 [DVD]

ひばり・チエミの弥次喜多道中 [DVD]

ひばり・チエミの弥次喜多道中 [DVD]

美空ひばりお嬢はこういうのが多かったですね。「真夜中の弥次さん喜多さん」に先駆けること数十年です。


1969年ごろに放送されていた「旅がらすくれないお仙」という番組がありまして、主演は松山容子*1と子分役の大信田礼子。2人が組んで旅をするという女股旅ものです。
大信田礼子の衣装はミニスカの和服、その下は虎皮のビキニというのは後世に大きな影響を与えてますね。


このドラマに影響を受けたと思われるのが、大地丙太郎監督の「風まかせ月影蘭」でした。

風まかせ月影蘭 巻ノ一 [DVD]

風まかせ月影蘭 巻ノ一 [DVD]

女剣客と拳法使いの少女が一緒に旅をする、というケレン味の利いた設定ですが実は日本文化の伝統にのっとったものだったわけですね。
十兵衛ちゃん 2 DVD-BOX 1

十兵衛ちゃん 2 DVD-BOX 1

大地カントクがのちに作った「十兵衛ちゃん」もこの流れに位置づけられるわけです。


・・・なんか、しょっちゅう「十兵衛ちゃん」のことばかり書いているような気がしてきました。
そんなに「ぽちゃぽちゃのぷりんぷりんのぼんぼーん」がいいのか、オレ。


この、女ヒーローものでは女座頭市「めくらのお市*2というドラマもあったのですが、タイトル自体が放送禁止用語になってしまったので完全に封印された作品になっています。

・・・昔はおおらかだったんですねぇ。

*1:ボンカレーのホーロー看板のおばさん

*2:これも松山容子主演