プロモーター烈伝
居酒屋チェーン「北の家族」で、食材偽装表示が発覚したそうです。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/camofulage_foods/?1117015043
「北の家族」という店には一度も行った事がないのですが、このチェーンって、ボリショイサーカスなどの興行を手がけた神彰というプロモーターが創業したものなんですよね。
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ま、胡散臭いキャッチコピーを付けてしょうもないものを高く売るというのはある意味で創業者の前歴に忠実ですな。
ビートルズを呼んだ男―伝説の呼び屋・永島達司の生涯 (幻冬舎文庫)
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多額の負債を抱え、やくざから逃れるために新潟の温泉に隠遁するというエピソードでは、
「徹底的にうらぶれた、って感じだった」
と回想される康氏ですが、その間にも芸者を呼ぶことは忘れなかったそうです。「これがまたババアのしょんべん芸者でさ」なんて言っておられますが、じゃあそんなの呼ばなきゃいいと思うのは芸者遊びを知らない若造のたわごとなんでしょうか。
そういう世界にあってクリーンなイメージを通した永島氏ですが、この本では彼らの食べるアメリカンなファストスードの描写が印象的です。
「ナット・キング・コールと2人で食べたケンタッキーフライドチキン」
「進駐軍クラブでしか食べられなかったBLTサンドにコカ・コーラ」
などのうまそう感は最高。
「北の家族」の人たちにもコレを見習って(?)頑張ってもらいたいものですね。