二大怪獣東京を襲撃

萌え界隈を散策していると、やたらとぶつかるキーワードに

ツインテール

ウルトラ怪獣シリーズ53 ツインテール

ウルトラ怪獣シリーズ53 ツインテール

*1
があります。

キーワードを辿っていってもわかりますが、「頭の両側で結んだ髪型」を指すもので、「ツインテールっ娘」なんて使われ方をしていますね。

だったら、ツインテール萌えの男のことは「グドン」というんですかねぇ。

DVD帰ってきたウルトラマン VOL.2

DVD帰ってきたウルトラマン VOL.2

自然界には天敵というものがあります。ヘビはカエルを喰い、カジキはカツオを喰い、そしてグドンツインテールを食べる。

普通、こういう天敵とエサの関係というのは一方的なんですが、この「二大怪獣東京を襲撃」「対決!怪獣対マット」では、グドンツインテールは互角の戦いを繰り広げて東京を無人の町にしています。「グドンツインテールを常食としている」と資料には書いてありますが、毎回こんなんだったらグドンのお食事は大変ですねぇ。

ちなみに、ツインテールの肉はエビの味がします。
喰った人がいるかどうかは作品中では言及されていませんが、怪獣図鑑にはそう書いてあります。

こういう裏設定がファンの心をキャッチするわけですな。

この話を書いた上原正三氏は、「帰ってきたウルトラマン」中で「怪鳥テロチルス東京大空爆」「二大怪獣の恐怖 東京大竜巻」と執拗に東京を攻撃し続け、大江健三郎から批判されたこともあります。その後も「ロボット刑事」で「水爆飛行船東京へ」という話を書き、さらに「ドロロンえん魔くん」というマッタリ漫画ですら「日本列島大爆発の日」という、東京に水爆を投下する話を書いています。

上原氏は、昭和12年の沖縄出身ですので、沖縄を捨て石にして生き延びた東京に対するルサンチマンみたいなものがあるのでしょうね。ウルトラシリーズは見れば見るほど深いです。

*1:作品中では、カットによってスーツアクターが前向きに入ったり後ろ向きに入ったりしているため、人間が入っていることを感じさせないクネクネした動きを実現している