一度は言ってみたい感謝の言葉
漫画ファンの方には、それぞれの心に残る名台詞があることと思います。
言われてみたい台詞や言ってみたい台詞もあれば、逆に絶対言われたくないような台詞もあるでしょう。
二宮ひかるファンの方には、「ナイーヴ」の田崎くんの
”お前は、言質取ったと思っていいから。オレの弱味握ったんだと思っていいから”
という台詞が人気がありますね。
- 作者: 二宮ひかる
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1999/06
- メディア: コミック
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わたしの場合は、こういう男女のしっとりした雰囲気には縁遠いので、「これぞ男の魂」という名台詞を取り上げてみたいと思います。
というわけでこの作品。
- 作者: 小池一夫
- 出版社/メーカー: ホーム社
- 発売日: 2000/02
- メディア: 文庫
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この「アイウエオボーイ」は、小池一夫・池上遼一のゴールデンコンビが初めて組んだ作品。初版では、”原作・小池一夫、作画・池上遼一”ではなく”装弾・小池一夫、発射・池上遼一”とクレジットされていて、のっけからその気合の入りように圧倒されます。
主人公・暮海武男にはジャーナリストの恋人がいたが、彼女は政財界の大物のスキャンダルを嗅ぎつけたため、凌辱されて自殺する。復讐に燃える暮海は、決死で仕掛けた競馬の八百長により獲得した一億円の現金だけを武器に渡米、孤独な戦いを続けていく・・・
ストーリーははっきり言って破綻しまくっていますが、そんなことはまったく気になりません。
孤独な戦いを続ける暮海に魅了され、協力する人々が次々に現れては犠牲になってゆくのですが、彼らの吐く台詞がいちいちカッコ良過ぎで。
渡米の準備に手を貸した女がいるのですが、密航船が港に着く直前に殺されます。
で、密航ブローカーが、彼女がいないことに気付いて言う台詞が
「彼女はどうした?・・・そうか、別れのテープは黒いテープだったようだな!」
・・・しびれます。こいつはこれ以降登場しない、名もないキャラクターなのに。
で、アメリカに着いた暮海は、追っ手と戦いながら、ハリウッドの大物プロデューサーであるA・ギラムに協力を頼みに行きます。「政治家の暗殺に力を貸して欲しい。協力してくれたら、殺人の現場を撮影させる」という正気とは思えない頼みごとですが、これを聞いたギラムは
「う〜む、で、動機は何だね!復讐であろうということは容易に想像できるが・・・」
・・・やっぱり大物は違います。
そしてギラムは、暮海に対し、協力するための条件を突きつけるのです。
<長くなったので続きは明日>