四角いジャングルはいつもハレのちグゥ?

今日は節分。毎年この時期になると、「うる星やつら」で弁天が友引町にやってきてラムちゃんサバゲー(というか単なる撃ち合い)に興じるのが恒例でした。いちおう福の神と鬼の戦いということですな。

うる星やつらDVD Vol.25

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世間には、「○○の鬼」と称される人物がちょくちょく見られます。仕事の鬼とか、営業の鬼なんていう人に心当たりがある方もいるでしょう。

中でも有名なのはこの方ですね。

真空飛び膝蹴りの真実―“キックの鬼”沢村忠伝説

真空飛び膝蹴りの真実―“キックの鬼”沢村忠伝説

引退されてからまったく格闘技界に顔を見せなくなったために「パンチドランカーになって廃人」などという都市伝説がありましたが、実際には自動車修理工場でちゃんと仕事をされていたそうです。

また、「格闘技の鬼」黒崎健時という名前を覚えている方もいるでしょう。

この作品では、「男ならイタイなどとぬかすなっわしが手本を見せてやる!」と、弟子の前で自分の腕に火のついた線香を押し付けてみせたり、「武道家は孤独に耐えねば」と、穴の中で三日三晩過ごしてみたりというほとんどキチ○イのようなエピソードとともに登場します。
最初のころは「三日もひとことも口をきかないこともある」といわれる寡黙なキャラだったのですが、連載が進むにつれてだんだんお茶目キャラに変貌、「いよいよもってわしビンボーちゃん・・・」などという、決して本人が言ってないであろう台詞を吐く始末。

梶原一騎と親しかったために、黒崎氏は彼の作品にしょっちゅう登場します。

プロレススーパースター列伝 (7) (講談社漫画文庫)

プロレススーパースター列伝 (7) (講談社漫画文庫)

この作品ではタイガーマスクの師匠として登場。絵もとっても似ています。

梶原一騎の作品では、丹下段平ら師匠役の人物は「何をやっちょる!」という特徴的な口調*1で話すことが多いです。これは黒崎氏も作品中では同じで、おそらくは黒崎氏をモデルにして丹下段平のキャラが作られたのでしょう。

ちなみに黒崎氏の弟子が藤原敏男氏。外国人で初めてタイでムエタイ王者になった人物で、現在もK−1のジャッジなどで活躍されています。

*1:「はじめの一歩」などにも受け継がれている