オレのアニキが死んだ

それも一ヶ月以上もたってから知らされたなんて。


・・といっても実の兄のことではないし、義理の兄とか妙なアニキとかでもない。
ダイムバッグ・ダレルのことである。


ぼくは彼のシグネチュア・モデルのギターを使っている。知ってる人は知っている、あのケッタイな形のやつだ。

重くて大きいが持ったときのバランスは悪くなく、音もかなり強力でとても気に入っている。

ここしばらく新譜のチェックは怠っていたし、音楽関係のニュースも全然チェックしていなかったので、彼が昨年12月8日にステージ上で射殺されたなんて知らないで、この一ヶ月以上もノホホンと暮らしていたわけだ。


それが昨日、書店で某ギター誌の表紙を見たら、「ダイムバッグ・ダレル追悼」なんて書いてあるじゃないか。あわてたなんてものじゃない。誇張でもなんでもなく、心臓が止まるかと思った。

ダメージプランのCDも買ってなかったし、そもそも彼のプレイをコピーできるだけのテクもない。大ファンだ、なんて胸を張ることはできない。

それでも、昨夜は一晩中「Mouth for war」や「Cowboys from hell」のリフ(それしか弾けない)を弾いて過ごした。