このところ、ほとんど書かずに済ませる日が多いですが、今日もこのエントリを紹介するにとどめておきます。


相模原市の障害者支援施設における事件とその後の動向に対する見解 | 公益社団法人 日本精神神経学会 法委員会 相模原市の障害者支援施設における事件とその後の動向に対する見解 | 公益社団法人 日本精神神経学会 法委員会
相模原事件を受けて、日本精神神経学会が発表した見解です。社会に大きな衝撃を与えたあの事件について、正しく理解するためには必読のエントリといっていいでしょう。


要点を抜粋すると、

  • 措置入院は患者を守るための制度であり、犯罪予防のための拘禁ではない
  • 措置入院から数ヶ月後に事件を起こすことを予測するのは、医学的に不可能
  • 精神症状からくる妄想は治療できるが、偏った思想を医学的に矯正することはできない
  • 措置入院経験者は治安対策の対象者ではなく、社会に復帰すべき一員である
  • 現在の社会にもナチスと同根の優生思想は生き残っている


これは理解しておかないといけないですね。とかく容疑者の異常性ばかりが強調されますが、切断処理では済まされない問題をはらんだ事件であることは、忘れてはいかんのです。