トーキョー帽子の秘密
- 作者: 前田敦子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2015/04/20
- メディア: 単行本
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(あと、「牙狼」などへの出演を経て、逞しい肉体にますます磨きのかかった秋元才加が、ひ弱そうな小娘に交じって可愛らしいダンスを踊る姿の異様さも、一見の価値はあると思う)
女優として批評家筋からはそれなりの評価を得ていながら、人気(&興行成績)がそれに追いつかない前田敦子ですが、もともとファン以外からの好感度が低いこともあって、こんなニュースも伝わってきました。
前田敦子 マナー違反で劇場からいったん退席 (NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース
幕が上がる前、東京・池袋にある東京芸術劇場の客席を見渡すと、生田斗真(31才)や山田優(31才)、木村カエラ(31才)など、よく知られた顔がちらほら。開演の直前には前田敦子(24才)も駆け込んできた。
芸能人たちが数多く詰めかけたのは、演出家・野田秀樹の最新舞台『逆鱗』の東京での千秋楽公演だった。
『逆鱗』は水族館の下に人魚が生息するという謎の伝説をめぐって展開される幻想的な物語。主役の人魚を松たか子(38才)が演じるほか、阿部サダヲ(45才)、瑛太(33才)、井上真央(29才)ら豪華キャストが舞台せましと動き、泳ぎ回る演出が見どころで、チケットは即完売の人気舞台。前田は松とCMなどで共演したこともある間柄ということもあって、千秋楽に足を運んでいたようだ。
「あっちゃんは勉強熱心で多い時は月に10作近くは舞台や映画を見ているんです。話題の舞台は欠かさないようですよ」(芸能関係者)
しかしこの日、前田は上演中に退席を余儀なくされた。暗がりの中、前田の元へ何度も劇場スタッフが訪れる。集中して舞台を見ていた彼女は怪訝な様子を見せていたが、突然、客席を後にした。いったい何があったのか。
「前田さんはその日、目立たないようにするためか、全身黒ずくめの服装で、頭には黒いキャスケットを目深にかぶっていました。そのキャスケット帽が問題になってしまったみたいです。何度も係員の人が彼女に耳打ちしていたのは、“帽子を取ってほしい”ということだったようです。なかなか応じない彼女は結局、追い出されるように席を立っていました」(居合わせた客)
舞台の上演中は帽子を取るのがマナーとされる。演技者への礼儀であり、なにより後ろの座席の客にとって観劇の妨げになりかねないからだ。会場では開演前に帽子を取ってくださいというアナウンスも流れる。
「観劇に来ていた他の芸能人はみんな、入場の時は帽子にマスクをしていても、会場が暗転するとすぐに帽子を取っていました。でも前田さんは何度か注意されても、困ったような表情を浮かべるだけで、帽子を脱がなかったんです。彼女は舞台マニアでよくいろいろな舞台で見かけます。いつもキチンとしているし、マナーを知らないはずないのに、何かあったんでしょうか…」(別の客)
しばらくすると、帽子を取って客席に戻ってきたという前田。舞台の幕が下りると、そんな“事件”はどこ吹く風、いたく感激した様子で拍手を送っていたという。
※女性セブン2016年4月21日号
しかし、この報道を前田本人は強く否定しています。
舞台を観るのが大好きなのに、
— 前田敦子 (@Atsuko_100) 2016年4月7日
その舞台を汚しているような嘘を書かれるのは悔しいです。悲しいです。
実際に何があったのかはわかりませんけどね、ミステリファンだったら、だいたいの想像はつきますよね。
観劇マナーを心得ているはずの前田が、なぜ退席するまで脱帽しなかったのか。
つまりね、人前では帽子を取れない理由があった、ということです。
髪型が乱れていた? いや、どうせ脱帽しなければいけないことがわかっているのに、髪を整えずに観劇にくるとは思えない。
周りの観客に気づかれるのがいやだった? 場内が暗転してから取れば気づかれにくいし、観劇中に騒ぐ人もいないでしょう。
ということはですね、帽子の中に何かを隠していたとしか思えないですね。
あらかじめ何かを隠すつもりだったのだとすれば、バッグなり何なりを持ってきて、それを入れてクロークにでも預ければ済む話です。ということは、会場に入ってから幕が上がるまでのわずかな時間に、何か人に見られたくないものを手に入れてしまった。おそらくは、誰かに手渡されたのでありましょう。豪華キャストによる人気舞台の千秋楽とあって、客席には多くの有名人がいたそうですから、前田に接触した人物も少なからずいたと思われます。ヤバいものを渡されてしまった。でも、すでに手荷物はクロークに預けてしまっている。こうなると、隠す場所は帽子の中しかない。
そうなってくると、彼女がいったん退席して、帽子を取って戻ってきた。その帽子は果たしてどこへ行ったのか?それが最大の謎として、われわれに提示されているということなわけであるのですよ。
- 作者: エラリー・クイーン,越前敏弥,青木創
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/10/25
- メディア: 文庫
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というわけで、エラリーから読者への挑戦状も出たことだし(出てません)、ワスの推理を披露したいところではあるのですが、何をどう書いても『ローマ帽子の秘密』のネタバレになっちゃうんだよなあ! ミステリファンの間ではよく後期クイーン的問題が取り沙汰されますけど、初期クイーン的問題だって小さくはないぜ!