腹を割って話そう

今日、TBSの「水曜プレミアム」枠で『もし大泉洋高校野球の監督だったら』を放送していたので、観ました。


この映画、主役の大泉さんはあまり登場せず、マネージャーと称して部を引っ掻き回す前田敦子ばかりが活躍していて、構成がおかしいと思いましたね。


野球部員たちも信頼関係がまったくできてなくて、試合後の反省会では、投手がフォアボールを出したというので「わざとやってんだろバカ野郎」「わざとじゃねえっつってんだろ鈴虫」「じゃぁなんでそんなに黄色いんだよ」などと罵詈雑言が飛び交います。騙し騙され罵り合いです。


そこで大泉さんは「そんなピッチャーいないんだ」と力強く断言します。

(↑50秒ぐらいで出てきます)


ここだけが面白かったですね。やっぱり腹を割って話すことが肝心ですね。


前田敦子はいちおう国民的アイドルのはずなのですが、この映画では終始仏頂面で、セーラー服も似合っておらず、まったく魅力が感じられません。見ているのが苦痛なレベルです。監督はよほど悪意があったのではないか、と疑いたくなりましたね。

これなら、羽住英一郎監督の『逆境ナイン』のほうが100倍は面白かったですね。堀北真希は可愛らしく撮れてたし、ギャグも楽しめたし。


んでまぁ、大泉さんたちが甲子園出場を決めたところで終わったのですが、原作ですごく気持ち悪かったエピローグは映画ではカットされていました。テレビ用にカットしたものかどうかはわかりませんが。


原作では、記者から「甲子園ではどんな野球をしたいですか?」と聞かれたキャプテンが、「僕たちにどんな野球をしてほしいですか?」と返すんですよね。顧客が望むことをするのがマーケティングだ、ということで。いやそれアマチュアスポーツの理念を全否定してねぇかと思うんですが、きっと高校野球ってのはぼくが知ってるアマチュアスポーツの世界とは違うんでしょう。

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こんな漫画もあることですしね。甲子園には魔物が住むといいますが、それを可視化したという点で画期的な漫画であります。


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