言うだけ番長

民主党前原誠司政調会長が、産経新聞の取材を拒否するとか。


http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120224/stt12022400290002-n1.htm

産経新聞を記者会見から排除 民主・前原政調会長 「言うだけ番長」に反発

 民主党前原誠司政調会長は23日、産経新聞の報道内容を理由に、本紙の取材を拒否すると通告、同日夕に国会内で開いた記者会見で本紙記者の出席を拒否した。さらに、民主党政策調査会への取材も認めないと通告。政権与党幹部が記者会見で特定のメディアを排除するのは異例だ。

 前原氏が問題視したのは、本紙が前原氏の言動に関して報じてきた「言うだけ番長」という表現。記者会見に出席した共同通信によると、前原氏は「人をおとしめるための悪口、ペンの暴力のたぐいが続き受容限度を超えた。記者に批判する権利はあるが、事実に基づかなければならない」と述べた。 

 同日の記者会見にあたり前原氏は、本紙記者が会見場にいることを念頭に「始められない」と拒否、その後別室で記者会見を開き、名刺の提出を条件に会見場への入室を認め、事実上本紙記者を会見場から排除した。本紙記者は名刺を提出したが、党職員が「産経新聞はお断りしています」と入室を認めなかった。

 前原氏は、具体的に本紙のどの記事を問題視しているのかについては「私からは控えたい」と明言を避けた。民主党関係者によると、前原氏は本紙18日付の「公務員給与、削減合意『言うだけ』また露呈」との見出しの記事などを念頭に置いているという。

 前原氏は23日昼、記事についての経緯を記した産経新聞としての文書を口頭で求めていた。

言うだけ番長」という言葉を発明したのは前田日明だ、というのは知る人ぞ知るところです。

燃えろ!新日本プロレス 9号

燃えろ!新日本プロレス 9号

これは昭和62年に、長州力ジャパンプロレス勢が全日本プロレスから新日本プロレスに強行復帰し、猪木vs前田の世代闘争アングルが長州軍vs猪木軍という図式に塗り替えられつつあった前田がいらつき、長州が当初は世代闘争をブチ上げていたことを揶揄して、長州のことを「言うだけ番長」と評したものです。その後、この言葉は勇ましいことばかり言う前田自身にも向けられることとなりましたが、あくまでプロレス村の住人だけが使っている言葉でした。
それが今では政治家を評する言葉になったのだから、プロレスと政治の親和性が高いことを改めて思い知りましたね。というか産経の記者はプロレスファンだったんじゃないでしょうか。


取材拒否、というのもかつての「週刊プロレス」を思わせます。「週プロ」はSWSと天龍源一郎への嫌がらせ的な報道のために取材拒否を受け、また、記者の主観を前面に押し出す姿勢(&全日本プロレスへの不自然な賞賛)が長州に嫌われ、新日本プロレスの取材を拒否されたこともありました。業界最大手である新日の取材拒否によるダメージは大きく、この責任を取る形で、ターザン山本は編集長の座から降ろされます。

「金権編集長」 ザンゲ録

「金権編集長」 ザンゲ録

言うだけ番長」と評され、一部のメディアを取材拒否するのだから、前原政調会長がだんだん長州に見えてきました。新党きづなの内山代表の記者会見に乱入してほしい。

  • 前原:何がやりたいんだコラ! 紙面を飾ってコラ!
  • 内山:何がコラじゃコラ!
  • 前原:何コラ! タココラー!
  • 内山:何じゃコラ! お前じゃコラ!
  • 前原:(マニフェストに)噛みつくのか噛みつかないのかどっちだコラ!
  • 内山:いつでもやったるぞコラ! お前死にてぇんだろ馬鹿野郎!
  • 前原:よーし言ったな。その言葉飲み込むなよコラ!
  • 内山:それはお前じゃコラ! おっさん、舐めんなよこの野郎!


てな感じで。そんで、小沢グループとの党内融和について訊かれたら


「時間かかんね」


とヒトコトお願いしたい。カ……カテエ………まるで溶岩石のように凝り固まった前原のアタマ!