人間の顔は食べやすい

先日の、平山夢明先生を講師にお迎えした「せんだい文学塾」では、このブログやツイッターでぼくのことを知っている、という方が何人かいらしていて、しかも本を出している人もいるというので驚きました。

女子高生刑事 白石ひなた 5 (少年サンデーコミックス)

女子高生刑事 白石ひなた 5 (少年サンデーコミックス)

少年サンデーS」にて『女子高生刑事白石ひなた』を連載中(次回で完結とのこと)の早坂ガブ先生。作品のテイストからもわかるように、平山先生の大ファンだそうです。このために岩手からいらしてくださいました。


夜這い【母に、叔母に、姉に】 (フランス書院文庫)

夜這い【母に、叔母に、姉に】 (フランス書院文庫)

昨年フランス書院から「最強の女流新人」というキャッチフレーズとともにデビューされた新鋭の官能作家、上条麗南先生。デビュー作のストーリーを聞いた平山先生が大喜びで「ワッシュくん、この人は義母を犯すんだってさ」と繰り返していたのが印象的でした。


ぼくは本も何も書いてない、ただのボンクラなんですけど、なぜかこの人たちから「ワッシュさんに会えてうれしいです」と言ってもらえるので、ありがたいのですが「逆! 立場が逆! おれシロウト!」と言いたくなる気持ちもなくはないというか。


それから、今年の「横溝正史ミステリ大賞」で最終候補に残り、物議をかもしたという白井智之さんの『人間の顔は食べづらい』が、有栖川有栖道尾秀介両氏の推薦により書籍化されるとのこと。

 株式会社KADOKAWAより、第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作品、白井智之著『人間の顔が食べづらい』を11月1日(土)に発売いたします。あまりに衝撃的な内容と異形な世界観から、最終選考会で物議をかもした本作。大賞の受賞こそ逃したものの、選考委員の有栖川有栖氏と道尾秀介氏の推薦を受け、大幅な改稿の上、書籍化することとなりました。
「食用のクローン人間が飼育される」異形な世界で展開される、精密でロジカルな推理劇。横溝賞史上最大の問題作をお見逃しなく。


【著者紹介】白井智之(しらい・ともゆき)
1990年、千葉県印西市生まれ。東北大学法学部卒業後、会社員。在学中はSF・推理小説研究会に所属。
本作が第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となり、デビュー。

人間の顔は食べづらい

人間の顔は食べづらい

実はこの白井くんという人、学生時代に仙台で「探偵小説読書会」を主宰しており、ぼくも何度か参加したので(その後、主催者が替わってからは日程が「せんだい文学塾」とバッティングすることが多くなり、あまり参加できていないケド)よく知ってる人なんです。向こうが覚えてるかどうかわわからんですけど。
読書会ではすごく詳細なレジュメを用意してくれて、精密な読み方をする人だなぁと思っておりました。出世したもんだなぁ。レッキとした成人男性のことをこんなふうに言うのも何ですが、小柄であどけない顔立ちをしていて、とても可愛い男の子という印象が残っております。『人間の顔は食べづらい』というタイトルはインパクトがありますが、ご本人はけっこう食べやすそうなお顔をしていたものでした。