プロジェクトM

Amazonで「鈴木涼美」で検索すると、佐藤るり名義のビデオがしっかりヒットするあたりはさすがに無慈悲な巨大企業だと思った)


このところ鈴木涼美のことばっかりネタにしている(性的な意味ではなく)気がしますが、開沼博との対談記事の最終回がアップされてました。


今回は分量も少なく、それほど大した内容ではありませんが、鈴木さん、ちょっとすごいことを言っててびっくりしました。

開沼 今後はどのような活動をされていくつもりですか。

鈴木幻冬舎の連載は11月下旬に単行本になる予定です。女子高生であることの価値について、いまは「ワイドショーの話題になっていたんですよ」と表現していますが、パンツを売る現場で私たちはどのような楽しさを満たしていたのかという話については、河出書房の編集者さんと一緒になって具体的に書き進めています。それから、ホストクラブやデリバリーヘルスの本も書くつもりです。

開沼 相当お忙しいですよね。大変ではありませんか。

鈴木 実は、近々いまの会社を辞めることになっているんですよ。結局、会社にいる間も、私はセックス産業にいたときの感覚から足を洗えていませんでした。風俗店のようなところでは働いていませんでしたが、無料で奉仕するセックスはしたくないという気持ちがあったんです。日経新聞の仕事一本では、金銭的にも気持ち的にも満足できていなかったんですよね。


※対談収録は、鈴木氏の退社が報じられる前

日経新聞の仕事一本では、金銭的にも気持ち的にも満足できていなかった」ってすごいなぁ。目ン玉飛び出る金銭感覚! カテエ


たしかこの人、AV女優としては2年ぐらいで2000万円ほど稼いだとのことでしたが、日経新聞の給料だってそれほど負けてないでしょう。
まぁ職業選択は本人の自由ですけど、『「AV女優」の社会学』だって別に何十万部も売れてるわけじゃないでしょうし、これから書くという本だって、そんなに大きく売れる題材とも思えないのに、よっぽど売れる自信があるのかなぁ。深町秋生先生は、デビューしてから会社を辞めるまで数年かけ、その間に、7〜8年は小説に専念できるぐらいの貯蓄を作っておいたそうですが(深町先生のお金・銭・マネーに関するシビアな話は、近日中にさくらんぼテレビのサイトにてアップされる予定です)、鈴木さんもそのぐらいの蓄えはあるってことなんですかね。


ちなみに、鈴木涼美さんは女優のみならず脚本・監督の経験もある人です。

『「AV女優」の社会学』文中で「ハードなSMの撮影には、きつい仕事をやり抜いた達成感もある」と書いている鈴木さんですが、このビデオでは自ら脚本・監督をつとめ、荒縄で縛られ吊るされ、蝋燭を垂らされるというハードな責めを自らの肉体に課しているのだから、すごい気力です。ジャッキー・チェンが、自分の監督作品で危険なスタントに挑戦しては大けがをしていたのにも近いセンスを感じます。
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んで、この『背徳のM調教』、ストーリー的には「高い学歴を持ち、マスコミで働いている女性(しかも、会社の名前は「文藝春旬」)が、若いころにハードな性の経験があることを見抜かれる」というもの。この脚本を自分で書いたというのだから、鈴木さんには予知能力があるとしか思えません! だからきっと、今後の見通しもできているんだと思います。とにかく頑張ってください。