現代カサノヴァ回想録(最悪バージョン)

オタキング改めヤリキング簡易まとめ

  • 元愛人がツイッターでキス写真を暴露
  • 「ニセ写真です」と釈明するものの説得力ゼロ
  • 「本物でした」と認めて謝罪会見、「自分には80人の愛人がいた」と、新しい恋愛や家族の形をアピールするものの、感覚が古すぎて説得力ゼロ
  • ツイッターにて、仲間内のSNSで自慢していた女性のランク付けが暴露される
  • けっこう有名な人物も実名で書かれており、騒ぎに
  • 暴露アカウントは削除されたものの、togetterにまとめられる

うわぁ、こりゃゲスいなあ。多数の相手と関係を持つことはまだしも、その相手のことを採点して仲間に吹聴していた、ってのはもう一発で社会的地位をすべて失うレベルのスキャンダルですよ。


今後、考えられる展開としては

  • 「アレはすべて誰かが書いたウソです」と釈明するものの説得力ゼロ
  • 「実は自分でデタラメを書いた。人々がいかにウソを信じるか証明してみた」と釈明するものの説得力ゼロ

そんなところですかね。いずれにせよ、この局面を打開できる策はちょっとオレでは思いつかないなあ。


だいたい、カサノヴァの回想録にせよ、佐藤まさあきの『「堕靡泥の星」の遺書』にせよ、こういう漁色の記録ってのは本人が隠居して亡くなる前ぐらいのタイミングで出るもんですからね。本人がまだまだ生臭い時期に表ざたになる、ってのはかなりの痛手でしょう。同じように女性を侮辱する記録を暴露されたジェームス三木も、講演をキャンセルされたり、番組を降ろされたりとかなりの社会的制裁を受けたモンですが、果たしてどうなることやら。


(というか、大学の客員教授が、その大学の学生複数と関係を持っていたなんて、バレたらどう考えてもクビになるほかないよな)



んでまあ、このまとめに対する反応としては、わりと有名な人が実名で「Cランク」と採点されていることを揶揄する人もいるようですけど、男に「C」と採点された女より、女に「処女度」だの「名器度」だのというパラメータをつけて仲間内で吹聴していたのをバラされた男のほうが、一兆倍はダッセエと思いますね。


だいたいね、セックスってのは男と女がふたりでする共同作業なんだから、女が「C」だった、ってんならそのときは自分も「C」だった、っつうことですよ。むしろ「C」のセックスしかできずに申し訳ない、と思うべきですね。男だったらそのぐらいの責任感は持ってほしいモンです。


んで、女性の側からみた「最悪のセックス・最高のセックス」について、社会学者の鈴木涼美はこう書いています。
Love Piece Club - <寄稿>鈴木涼美さん 最悪のセックス・最高のセックス / 鈴木涼美 Love Piece Club - <寄稿>鈴木涼美さん 最悪のセックス・最高のセックス / 鈴木涼美
この「ラブピースクラブ」は北原みのりが代表をつとめる団体のサイトで、フェミニズム色が強いところなので(だって、ほかの記事だと「日本エレキテル連合の『ダメよ〜ダメダメ』は性暴力を肯定している」みたいなこと書いてるんだよ)このテーマだと暗に「ポルノの現場で傷つけられるのが最悪のセックス」と書くのを求められそうなモンですが、鈴木涼美はさすがに一筋縄ではいかない人で、おカネをもらってするセックスはそれなりに割り切れるし、おカネや相手との力関係などの、目的の有無がセックスの善し悪しを決めているわけではない、と断言しています。


で、最高のセックスはもちろん本当に好きな相手とするもので、逆に最悪に傷つくのは、自分にとって最高のセックスが、相手にとっては不純な目的があってのものだった場合、とのこと。鈴木さんの場合は、自分にとっては好きな相手との最高のセックスだったのに、実は彼と仲の悪い元カレへのあてつけでされていて、同時に最悪のセックスでもあった、と結んでいます。NTRはその道具にされる女性を深く傷つけているという、実にキレイな落としどころです。



ヤリキングは若いころから女癖が悪かったそうですが、世間には「若いころにモテなかった男が、中年になって成功を収めてから、過去への復讐のように漁色する」という例がままありますね。でもそういう人って、鈴木涼美理論でいえば、相手の女性には常に最悪のセックスしか提供できないわけですから、自分はイイ気になってても、そりゃ恨まれるよなあとしか言いようがないというか。


少なくとも、女に点数をつけて仲間に自慢するためのセックスが、相手にとって最悪のセックスでないはずがない!