魔界の大陸

最近はアイドルも飽和状態で、みんないろんなキャラを打ち出して差別化につとめているようですが。

CMで話題の魔界アイドル・椎名ぴかりんの素顔 | 日刊SPA! CMで話題の魔界アイドル・椎名ぴかりんの素顔 | 日刊SPA!


 今年8月から新たな携帯キャリアとしてスタートした「Y!mobile」。そのテレビCMに登場している、黒い翼と衣装を身にまとった女のコをご存知だろうか。ネット上でも、「CMに出ているあのかわいいコは誰?」とまとめサイトまで誕生し、話題になった女のコこそ、ギャル向けファッション雑誌『Popteen』の専属モデルとして活躍している「ぴかりん」こと、椎名ひかりちゃんだ。

「思った以上の反響に驚いています。Y!mobileのCM撮影も楽しくやらせてもらいました。ロケは古い住宅を借りて撮影したんですが、おじいさんとかおばあさんがビックリしてましたね。ドアを開けたらあんな格好のびかりんがいたので、『お迎えが来たんじゃないか?』って思ったみたい(笑)。Yahoo!さん側からは『超人間離れしてて挑発的な感じがいい』って言われたので……あの黒い衣装を着ました。あれは、魔界アイドルのときのファーストシングルのものなんです」

 ギャルからの認知度100%のカリスマモデルとして活動しながら、椎名ぴかりんという「魔界アイドル」の一面も持つ。独特の世界観が一部のファンから人気を集めているが、そもそも“魔界”って何なの?

「魔界は己の心の中にあって、誰もが持っているものです。現実逃避ができて、自分を開放できる場所。人間界に疲れたらちょっとお休みして、ひかりに会いに来ることで魔界を開いて楽しんでもらえたらいいなって思っています。ライブでは、最後の曲になると、みんなで土下座したり、ひかりが『今日も1日元気りんりんぴかー?』って言ったらみんなが『りんりん!』って返してくれるとか、どれだけ現実で非現実的なことができるかに命かけてやってます」

 モデルとアイドル、二足のわらじを履きこなす彼女だが、アイドル活動には将来性を感じているという。

「どっちの活動も楽しいですけど、自分の感情を発揮できるのはアイドル活動かな。どこまで行けるか自分に賭けているところもあります。アイドルが好きで、秋葉原にライブを観に行ったりするんですけど、対バンのイベントでは推しのグループが出てきた途端、座ってた人たちもスゴい勢いで盛り上がるんですよね。ひかりも盛り上がってもらう立場になりたい、あの領域に行きたいと思わせてくれるファンはスゴい!

 だから、ひかりのライブに会いに来てくれるファンには、生でしか感じられない強い何かを感じますね。絶対ひかりを見捨てないと思うし、ひかりも絶対に離さないようにしたいな」

 魔界感溢れるシュールなライブとパフォーマンスを観にやってくるファンはモデル、椎名ひかりのファンばかりではない。

「ひかりのファンって、超顔ランクが高いんです。アイドルがアイドルの列に並んでるって感じ。あとは、“合法ロリ”な人とか、成人魔界男性も多いです。JKの魔界女子が『お金なくて物販買えない』って言ってると成人魔界男性が買ってくれてたりして、優しいんですよ(笑)。そうやって自分から魔界に入って楽しめる愉快な人はいいんですけど、どうしてもJKに怯えちゃう真面目な男性の人もいるので、そこもうまく工夫して魔界女子と成人魔界男性が組み合ってくれればいいなと思ってます」

 ファンのことを真剣に考え、アイドルとしての地位を高めたいと懸命な彼女も、まだ19歳。「ゲームや漫画が好き」という若者らしい一面を覗かせる。

「今ハマっているのは『ぷよぷよクエスト』と『ラブライブ!』。ラブライバーはギャルにも多いですよ。パソコンのエロゲーをやったこともありますよ。ヤンデレ系の『School Days』や百合系なら『その花びらにくちづけを』とか」

 コアなオタク趣味からは変態感こそにじみ出るが、それもキャラの一つ。

「雑誌モデルはいつか卒業しなきゃいけない時期が来る。もちろん、それまでは全力で頑張っていますが、アーティスト活動は発展途上。これからやりたいことも明確になってきていて、楽しみです」

 さまざまな表情を見せてくれるぴかりんの進撃は、まだまだ続きそうだ。

こういうキャラはわりとオタク的世界ではなじみやすく、ソーシャルゲームアイドルマスター シンデレラガールズ」でも神崎蘭子というキャラクターが、ゴスロリ衣装に身を包み「闇に飲まれよ!(訳:おつかれさまです)」などの中二病的発言をしています。


でも、この「ぴかりん」の「魔界アイドル」ってのは、ちょっといただけないですね。



魔界を名乗るからには、星野総裁へのリスペクトが不可欠ってモンじゃないですか。


21世紀初頭、総合格闘技の台頭、上層部の不協和音などにより人気が下落していた新日本プロレス。その混迷を象徴するユニットが、2002年に結成された、星野勘太郎総裁率いる「プロレス結社魔界倶楽部」でありました。
80年代のマシン軍団を模したヒール軍団で、同じマスクを被ったレスラーがどんどん増殖していくおなじみのギミックに加え、星野総裁による「ビッシビシ行くからな!」の決めゼリフがウケ、ファンの間では流行語になりました。中心メンバーは安田忠夫村上和成柴田勝頼らで、この動画では敵対しているクレイジー・ドッグス(小原道由後藤達俊ヒロ斉藤ら)も魔界マスクを被ったことがあります。レスラー以外にもブームは波及し、横浜ベイスターズ三浦大輔番長(魔界18号)やゆずの2人(魔界21号&22号)も名誉メンバーに認定されるほどのムーヴメントになりましたが、安田忠夫の素行不良による解雇などもあって2004年に活動休止。星野勘太郎はその後も総裁キャラで活躍しましたが、2010年に、ヤマハ・ブラザーズの相棒だった山本小鉄のあとを追うように亡くなりました。

13cmFigureDX 星野勘太郎 (魔界マスク付き)

13cmFigureDX 星野勘太郎 (魔界マスク付き)


椎名ひかりさんも、これから「魔界アイドル」を名乗って活動するんであれば、星野総裁の墓参りをして、総裁の遺志を引き継いだ金本浩二から「魔界29号」を襲名させてもらうぐらいのギミックは必要だと思いますね!