探偵はひとりぼっち

探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』を観てきたッス。

(原作は「ススキノ探偵シリーズ」第5作『探偵はひとりぼっち』)
前作から引き続き、相棒の松田龍平、新聞記者の田口トモロヲ、若頭の松重豊といったおなじみキャラも続投。最近は『あまちゃん』でお茶の間に進出している安藤玉恵は、今回も露出度の高いウェイトレスで、そのナイスバディをいかんなく披露しています。波岡一喜の再登場というサービスもあり。



んで、本作はちょっと社会派が入っています。


探偵(大泉)の友人だったオカマのマサコちゃん(ゴリ)が殺害される事件が発生。警察の捜査は遅々として進まず、探偵が独自に調査を始めるが、事件の背後に人気の二世代議士(渡部篤郎)の影がちらつく。やがてマサコちゃんが熱狂的ファンだった美人バイオリニストの弓子(尾野真千子)が現れ、探偵に事件の真相を暴くよう依頼する……というお話。



この代議士、原作では「北海道一区選出で、父の急逝を受けて出馬した、親子二代にわたる人気の社会党議員」と設定されており、もと北海道知事、もと衆議院議長で現・民主党最高顧問の横路孝弘がモデルとされています。

往復書簡 東京ぬきでやろう (岩波ブックレット)

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※以下ネタバレ












原作では、この代議士をモデルにしていた人物が、映画では原発派急先鋒の議員に変更されています。




んで、この代議士をかばうために捜査を妨害するのは、原作では後援会とその利権にあずかる人々だったのが、映画では、彼の活動を熱心に支援する市民活動家たち。秘書から金を貰っているわけでも、そもそも頼まれているわけでもないのに、反原発活動の障害となるものは排除すべし、と大泉&龍平コンビに暴力で襲い掛かってきます。
放射脳の人たちからすると、この映画は「反原発派を悪者に描く、原発推進派のプロパガンダってことになるんじゃないですかね。
もっとも、大泉探偵は渡部議員を追いつめるものの、郷土を守るために働く彼の熱意に打たれて告発を思いとどまるという展開もあるので、単純に反原発派を悪役にしているわけではないんですけど。でもあの人たちにはそこまで理解できないだろうなぁ。


必然性の感じられない真犯人については、原作どおりなのでまぁ仕方ない。とはいえ、あの扱いは漫☆画太郎テイストが感じられました。



あと、大泉洋の愛人役で麻美ゆまが出てきます。前作では、おっぱいパブ嬢の役で松すみれが出ていましたが、今回もまた人気AV女優を起用するというおじさん向けサービスがありました。

麻美ゆまに癒されたい アキバ書房

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AVで見慣れた麻美ゆまではありますが、あのなじみ深いおっぱいを大泉さんが揉んでいるという絵面は、また味わいもひとしおでした。



現在の麻美ゆまは体調を崩して休業中であり、4月に行われた恵比寿マスカッツ解散公演にはゲスト出演したものの、かつてのグラマーさが嘘のようにやせ細っており、ファンを悲しませたものです。



(全盛期)



(解散公演での姿。ゆ、ゆまチン……)


映画では、まだナイスバディを保った姿が見られます。6月には、同じ橋本一監督による、日南響子主演の新作『桜姫』にも出演するそうなので、ファンはそちらもチェックしよう!