瞼の母

あ、そういえば出てたんだった。

小林まことの、長谷川伸シリーズ最新作『瞼の母』。


『関の弥太っぺ』『沓掛時次郎』『一本刀土俵入』と続いたこのシリーズですが、いよいよ真打ちともいうべき『瞼の母』が単行本化されました。
これまでのシリーズ同様、小林まこと作品に登場してきたおなじみのキャラクターたちが、漫画俳優としてキャストを演じていますが、主人公である番場の忠太郎は『1,2の三四郎』『格闘探偵団』の主人公で、小林まこと作品で最大のヒーローである東三四郎が演じています。


そもそも、原作の三四郎自体が母親と別れて育った人物であり、その三四郎が別作品において母と再会するという二重構造を持っています。
親子の確執に苦しんでいた三國連太郎佐藤浩市が、やはり確執を持った親子を演じた劇場版『美味しんぼ』という映画がありましたが、その漫画版とでもいいますか。

美味しんぼ [VHS]

美味しんぼ [VHS]


小林まことファンならより深く楽しめますが、そうでない人でも楽しめる、日本人の琴線に触れること請け合いの作品ですので、みんなも読むといいと思うんだ。