新・必殺からくり人
昨日は、山形で長岡弘樹先生の小説家講座を受けてきたのですが、その前に、山形美術館(最上義光歴史館のとなり)で浮世絵展を見ました。
http://www.yamagata-art-museum.or.jp/ja/kikaku/2009_04.html
著名な収集家である中右瑛さんのコレクションから、東洲斎写楽・喜多川歌麿・葛飾北斎・安藤広重という四大絵師の作品172点を展示しています。
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写楽は役者絵しか知りませんでしたが、今回はじめて力士絵も見ました。当時の有名な子ども力士である大童山文五郎(7歳で身長120cm、体重70kgあったという)の土俵入りを描いたもので、雷電や谷風など現代にも名を残す力士10人が一緒に描かれています。浮世絵というとみんな同じような顔をしてるイメージがありましたが、この絵では10人の力士がみんな見事に違った顔に描き分けられていたのが印象的でした。今の漫画家で、これだけ骨格レベルでの描き分けができるのは小林まことぐらいだと思います。
北斎の『富嶽百景』や広重の『東海道五十三次』は美術史に名高い作品ですが、ぼくの場合はどうしても『新・必殺からくり人』が思い浮かんでしまいました。
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「東海道五十三次殺し旅」には、高野長英が殺し屋役でレギュラー出演する(演じていたのは近藤正臣)という実在の人物いじりネタもありました。
必殺シリーズは基本的に江戸を舞台としていますが、『からくり人』や『必殺仕舞人』などの旅シリーズも、1977年から1982年ごろにかけて放送されています。
この流れの中に、超異色作として知られる『翔べ! 必殺うらごろし』もあるのですが、もうそこまで行くと浮世絵とはまったく関係ないですね。
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