お江戸華町未練なし

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121016/k10015782001000.html

猿の「ムコドノ」動物園逃走

名古屋市の東山動物園で飼育している「ムコドノ」という名前の雄のニホンザルが１５日、逃げ出しました。
動物園は職員がムコドノを捜すとともに、来園者に見つけても近づかないよう注意を呼びかけています。

名古屋市千種区の東山動物園によりますと、１５日午後２時前、ニホンザルの展示施設で、「ムコドノ」という名前の雄の猿が高さ１０メートルの鉄塔に駆け上り、そこから５メートルほどジャンプし、高さ６メートルの壁を越えて逃げ出したということです。
動物園は１５日からおよそ６０人の職員で捜していて、これまでに数回、動物園に隣接する植物園の中でムコドノの姿を目撃したということですが、まだ捕獲できていません。
ムコドノはもともと野生の猿で、３年前の秋から名古屋市周辺に出没するようになり、おととし４月に東山動物園に引き取られました。
当初、猿山の猿たちに受け入れられませんでしたが、その後、ほとんどの雌と仲よくなり去年７月には２匹の雌との間でそれぞれ赤ちゃんが生まれていました。
動物園と植物園は、１６日は通常どおり開園していますが、園内放送を流して、来園した客に猿を見つけても近づかないよう注意を呼びかけています。
東山動物園では、「猿は逃げる範囲が広く、網などで捕獲するのは難しいので、おりなどに追い込めるようにしたい」と話しています。

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1973年に放送された必殺シリーズ第2作『必殺仕置人』で初登場して以来、2010年に藤田まことが逝去するまで、シリーズの顔として登場し続けた我らが「ムコ殿」こと中村主水。幾多の仲間との別れを経験し、裏稼業から足を洗ったこともありますが（『必殺仕業人』最終回における赤井剣之介【中村敦夫】の死がきっかけで、『新必殺仕置人』および『必殺仕事人』第一話では裏稼業への復帰を躊躇した）江戸から逃走しようとしたことは一度しかありませんでした。それが、初登場シリーズである『必殺仕置人』最終回「お江戸華街未練なし」です。

水不足に乗じて私腹を肥やそうとする役人の陰謀を暴いた仕置人たちですが、主水をのぞくメンバー（念仏の鉄【山崎努】、棺桶の錠【沖雅也】、おひろめの半次【秋野太作】、鉄砲玉のおきん【野川由美子】）の正体がばれ、手配書が回ってしまいます。

鉄たちは江戸を離れますが、ここで主水もいっしょに旅に出ようとするんですね。この当時の主水には、家庭よりも仲間を大切にする若さがまだあったのです。しかし鉄は「お前は江戸に残れ」と反対し、コイントスで表が出たら一緒、裏が出たら解散して旅に出るということにします。

一文銭の出た面は裏。

鉄は「いつか地獄で会おう」と言い残し、仕置人たちはそれぞれ江戸を離れ、主水ひとりが江戸に残りました。

実は、鉄の投げた一文銭は二枚貼り合せられていて、鉄は「世の中、裏目ばっかりよ」と言い放つのでした。

こうして、中村主水シリーズ第一作である『必殺仕置人』は、主水が仲間たちを見送って幕を閉じました。

もっとも、おひろめの半次と鉄砲玉のおきんは、主水シリーズの次作であるシリーズ第四弾『暗闇仕留人』で何の説明もなく江戸に復帰し、念仏の鉄も『新必殺仕置人』で江戸に帰ってきたんですけどね。唯一江戸に帰ってこなかった棺桶の錠は、1982年に放送された必殺シリーズ10周年記念スペシャル『仕事人大集合』で再登場。江戸にいたころは女には見向きもしないストイックな男だったのが、『仕事人大集合』では長崎で女衒になり、ド派手な着物を着て「酒くらわんかね〜、女いらんかね〜♪」と客引きの声を挙げていました。数年の間に何があったんだいったい。

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その後も、必殺シリーズの最終回はチーム解散で終わることが多いのですが、主水は常に江戸に残って、仲間たちを見送るのが常となっていました。

『必殺仕事人2010』では、主水は西へ旅立ったという設定で、回想シーンのみの登場となります。「西」というのは西方浄土を暗示しており、藤田まことの逝去を受けての主水退場がここで描かれています。

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また、主水を「ムコ殿」と呼ぶ姑のせんを演じた菅井きんですが、『新必殺仕置人』の制作が決定したとき、意地悪な姑のイメージで娘の縁談に支障が出ることを危惧して降板を申し出ます。そのため『新仕置人』のクランクインは遅れ、穴埋めとして山崎努が主演する『必殺からくり人・血風編』が11週という中途半端な長さで放送されたというのは知る人ぞ知る話です。

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中村主水には子がなく、姑から「種無しカボチャ」と揶揄されていましたが（『江戸プロフェッショナル　必殺商売人』では妻のせんが懐妊するが、最終回で死産する）猿の「ムコドノ」は２頭の雌猿に子を産ませているので、この点ではムコドノらしくないといえなくもないというか。