長く熱い復讐

ぼくがいま読んでいる本はこちら。

長く熱い復讐〈上〉 (徳間文庫)

長く熱い復讐〈上〉 (徳間文庫)

長く熱い復讐〈下〉 (徳間文庫)

長く熱い復讐〈下〉 (徳間文庫)

大藪春彦の『長く熱い復讐(ころし)』。頭に銃弾を受け、全ての記憶を失った男が、なぜか身についている殺人のテクニックを駆使して自分の過去を求めていく……それってラドラムの『ジェイソン・ボーン』シリーズやん! と思ったら初版は1973年。『暗殺者』の初版が1980年なので、こっちが先でした。


例によって佐藤栄作田中角栄福田赳夫の権力闘争が背景として描かれ、例によって岸信介をモデルにした「沖山代議士」が登場するので安心して読めます。


あと、大藪春彦の小説では、主人公が肉類を大食いする場面がよく出てくるのですが、この小説では、主人公はスモークサーモンを500gほど食います。珍しいベクトルだなオイ。