復讐に明日はない

福岡県は地元暴力団の抗争が熾烈で、道端に手榴弾が落ちていたり、民家でロケットランチャーが押収されたりするので「修羅の国」なんて言われたりしています。よく考えると、『北斗の拳』に出てくる修羅の国は、3人の羅将による強固な支配体制が敷かれているので、戦国時代のような群雄割拠とはむしろ逆のベクトルなんですが、とにかくそういう語法がすっかり定着しています。

(『北斗の拳イチゴ味』5巻では、羅将ハンを倒して調子に乗ったサウザーが、南斗5人の将に助っ人のファルコを加えた6人で修羅の国へ攻め込むが、カイオウの暗琉天破で全員ブッ飛ばされて命からがら逃げ帰ってくる)



まぁ、ぼくもそういうニュースを聞いては「九州って怖いなオイ」と思っていたんですけど。



空き家から手りゅう弾 住民70人避難、回収 | 河北新報オンラインニュース 空き家から手りゅう弾 住民70人避難、回収 | 河北新報オンラインニュース

 25日午前11時25分ごろ、仙台市青葉区国見ケ丘5丁目の2階建ての空き家内で、工事中のリフォーム会社社員が「拳銃のようなものを見つけた」と警察に通報した。駆け付けた警察官が空き家内から安全ピンが付いた手りゅう弾、拳銃、実弾を発見した。けが人はなかった。
 宮城県警機動隊の爆発物処理班が出動し、同日午後10時50分ごろ、手りゅう弾などを回収した。太平洋戦争時代の旧式ではなく、比較的新しいものである可能性が高いという。
 県警は手りゅう弾の回収に当たり、爆発の危険性があるとして同日夜、半径100メートルの約60世帯に避難を呼び掛け、近くの吉成中と集会場に一時、約70人が避難した。
 県警銃器薬物対策課などによると、空き家は仙台市内の不動産会社が所有し、リフォーム工事中だった。県警が銃刀法違反や火薬取締法違反などの疑いで調べている。
 現場近くに住む主婦(67)は「手りゅう弾と聞き、びっくりした。閑静な住宅街なので信じられない」と話した。夫と車で避難した50代の主婦は「10年以上、空き家で誰が住んでいたか分からない。暴力団関係者は住んでおらず、治安はいいはずなのに…」と疲れた様子で話した。
 現場は吉成中から南東に約500メートルの閑静な住宅街。

まさかの、仙台で手榴弾発見ですよ。

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それにしても、不動産会社が所有していてリフォーム工事中の家に、武器を隠すってのはちょっと杜撰すぎませんかね。


大藪春彦の小説には、暴力組織に立ち向かう主人公が、別荘地や廃村などの空き家とか、無関係の民家で一時的に潜伏することがよくありましたが、これも似たような、ワンマンアーミーの一時的アジトだったりして。

復讐に明日はない (光文社文庫)

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