ザ・お役所仕事
オウムの平田信が出頭した件ですが。
http://www.asahi.com/national/update/0102/TKY201201020165.html
平田容疑者、まず警視庁訪れる 「警官指示で署へ」
平田容疑者が丸の内署に出頭する前、東京・霞が関の警視庁本部を訪れ、庁舎前で警備のために立っていた機動隊員に名乗り出ていたことがわかった。平田容疑者はその場で身柄を拘束されず、機動隊員の指示で同署に1人で向かったという。
捜査関係者によると、平田容疑者は機動隊員から「近くに丸の内署や交番があるからそこへ行くように」と言われたという。その後、約650メートル離れた同署の前に立っていた署員に名乗り出たという。本部からは歩いたとみられる。
平田容疑者は髪は伸びていたが整形はしていないとみられ、顔の特徴や体形は手配時とほとんど変わっていなかった。
警視庁警備1課によると、この機動隊員は「手配されているのは知っていたが人相が違っており、悪質ないたずらだと思った」と話しているという。同庁は、機動隊員の対応を含め出頭の経緯についても調べる方針。
いいのかそれで。
最重要テロリストが出頭したのに、機動隊員が「ここじゃ受付けてないから、近くの署に行って」という対応はまずいんじゃないでしょうか。警視庁本部は役所であって警察機能はない、というのはたしかに事実ですが(警察庁と混同してました)、機動隊員にも逮捕権限ぐらいあるでしょうに。危機感がないというか、職務に悪い意味で忠実だというか。せめて警察署まで連行するぐらいはしてもいいでしょう。気が変わって逃げられたらどうするんだよ!
ある古典ミステリの短篇で、警官が死体を発見するものの、めんどくさかったので隣のブロックまで移動させて知らん顔するというトリックがあって「そんな警官いるか!」と思ったものですが、事実は小説よりも奇なりといいますか。
世界短篇傑作集〈第3〉 (1959年) (世界推理小説全集〈第71巻〉)
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