強きを助け 弱きをくじく

内柴正人の逮捕に関連して、驚愕のニュースが飛び込んでまいりました。


http://sankei.jp.msn.com/region/news/111210/tky11121018140002-n1.htm

一種の人権侵害 東京・石原慎太郎知事

 「逮捕されたといっても、これから裁判があり、無罪になるか有罪になるか分からない。表彰を取り下げるというのはフライングじゃないですか。もし無罪だったらどうするんだ」

 準強姦容疑で逮捕、送検された柔道の五輪金メダリスト内柴正人容疑者。熊本県が県民栄誉賞を取り消したほか、中川正春文部科学相もスポーツ功労者顕彰の取り消しを含めて検討を口にするなか、石原慎太郎知事はこんな見解を語った。

 内柴容疑者には平成16年と20年に都栄誉賞が贈呈されている。

 「都栄誉賞については」と尋ねる記者に、開口一番「なんだっていうんだ」と応じた石原知事。「あなたがたがたきつけている。メディアは喜ぶかもしれないが、法治国家なんだから。一種の人権侵害じゃないですか」といさめた。

石原慎太郎に「人権侵害」なんて概念があったとは!

黒い都知事 石原慎太郎

黒い都知事 石原慎太郎

これまでの問題発言は枚挙にいとまがありませんが、こちらにまとまっているのでおひまのときにでもお目通しください。


暴言 失言 大暴走・石原慎太郎言動録 早引きインデックス


石原慎太郎は、意図的に弱者やマイノリティの人権を軽視した発言をすることによって、マジョリティの支持を取り付けてきた政治家です。今回は、容疑者が男性の異性愛者で金メダリストという強者だったため、その人権を擁護する必要にかられたのでしょう。


これがもし、金メダリストが同性愛スキャンダルを起こしたんだとしたら、犯罪でなくとも「同性愛者のような堕落した人間は東京都にはいらん!」と烈火のごとく怒り、都栄誉賞どころか住民票すら剥奪してもおかしくないところですね。とにかく、驚かされるニュースでした。推定無罪の原則は司法の基本ですが、まさか石原吐痴児がこんなことを言うなんて。

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