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そういえば、7月から東京都の青少年健全育成条例が改正されて、性描写のある漫画は内容によっては不健全図書に指定されることになったんでした。
4月には、不健全指定の候補になる作品がいくつか公表されましたが、「強姦」「近親相姦」「児童性愛」「学校内での性行為」などの描写がある漫画が、指定の対象になるようです。
ロリコン趣味も姉・妹萌えの趣味もないぼくではありますが、それでも、好きな漫画家の作品を追っかけていると、そういう描写のある漫画にブチあたることもあります。
- 作者: 二宮ひかる
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1998/01
- メディア: コミック
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その内容はといいますと。
高校生の江藤由香里は、弟の卓也に近親相姦的な愛情を抱いており、性の代償行為として彼に自分の髪を結わせています。そして、その興奮が冷めないうちに、同級生の甲斐義高とセックスをすることで性欲を満足させています。
その義高には、かつて小学生のころ、双子の妹である幸(みゆき)と、それが禁忌だとも知らずに近親相姦の罪を犯した過去がありました。
以来、義高と幸は「口をきくのも罪悪のように」暮らしてきたのですが、彼らの心には、お互いへの想いが深く刻まれて残っていました。
ひょんなことから卓也と知り合った幸は、義高が由香里と交際していることを知らされます。その事実を知った幸は想いを爆発させ、義高と幸は「もう一生、他の人には触れない」という約束とともに、ふたたび結ばれます。
義高はその事実を正直に由香里に告げて別れを切り出しますが、由香里は「じゃぁ私だって」とある決心をする……というお話です。
問題のありそうな描写としては、
これは完全にアウツでしょう。単行本『初恋』は今は絶版になっていますが、amazonマーケットプレイスで今なら安く買えますので、興味のある方はお早めに。そういう興味ばかりでなく、漫画として非常にコクのある、読み応えある作品ですので。