60cmの神話

ダーレン・アロノフスキー監督のバレエ映画『ブラック・スワン』では、エロスが重要なテーマのひとつになっていましたが、バレリーナの肉体は無駄をそぎ落として舞踊のために鍛えられているため、女性的なエロスとは程遠いところにあると思います。楽屋の場面なんか、下着姿の女性がいっぱい出てくるのに全然セクシーさを感じませんでしたからねえ。

↑練習中のナタリー・ポートマン様。ぺったんこ。



↑オデット姿のナタポ様。ほっそり。



↑オディール姿のタリポ様。がりがり。


タリポー様は、この映画のために力石徹もかくやという過酷な減量でバレリーナの身体を作ったそうで、その痛々しさは映画のテーマによく合ってはいました。成熟を拒否した少女のごとき肉体が、母親の過干渉によって形成された未熟な自我を表現していましたしね。


とはいえ、紆余曲折を経て完全な自我を得た黒鳥の姿は、凄絶な美しさではありましたが、細すぎてやっぱりセクシーとは言いがたいものでした。


細さ=美しさ、という固定観念から、人類は早く解き放たれるべきだと思いますね!


というわけで、こちらのネタを投下。
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グラビアアイドルの世界では、ウエストの数値は60cmを上限とするサバ読みが慣習化しています。プロレス業界には、力道山が実際には176cmだった身長を180cmとサバを読んだため、他のレスラーもそれに合わせて4cmていどサバを読む習慣がありますが、どちらも肉体を使って表現する業界なので、合い通じるものがあるのかもしれません。


可愛らしい童顔とふっくら柔らかな肉付きで、人気の篠崎愛。彼女も公称ウエストは60cmとなっていましたが、実際には71cmあったとのことです。





だってねえ、見てくださいこの美しさ。

ぽよんぽよん。



たゆんたゆん。



ばいんばいん。



どこに問題があるというのですか! 2ちゃんねるでは篠崎愛といえば「豚」という愛称が定着しつつありますが、許さんッッ。


ちなみにこの子は歌も結構うまい。童顔なのでさぞかしひどいアニメ声かと思いきや、意外にハスキーな低音ボイスなので驚きます。


エコロジーモンキーズ

エコロジーモンキーズ

(今はユニットも組んでいる)


芸能人のサバ読みプロフィールとか、謎の「アイドル体重」{(身長−100)×0.8}などという価値観が、女性に無用のプレッシャーを与えている危険性を、少しは認識してもらいたいものですね。本当の美に、数字は関係ないってことが常識になってほしい。聞くところによると、ももいろクローバーもメジャーデビューの条件としてアイドル体重のクリアを義務付けられ、公開計量までやっていたそうですが、成長期の少女に無理な減量を強いるような行為はやめてほしかったなぁ。こないだ生で見たももクロはかなり痩せている印象を受けましたが、ちゃんとメシ食わせてもらってんのかねあの子たち。