淋しい熱帯魚

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園子温監督の話題作『冷たい熱帯魚』が、日本のみならず北米でも公開されることになったそうな。


http://www.cinematoday.jp/page/N0031249

園子温監督『冷たい熱帯魚』が北米35館以上の映画館で上映決定 北米最大手の興行会社が新たなCOOL JAPAN発信を

 [シネマトゥデイ映画ニュース] 上映時間約4時間の『愛のむきだし』で話題となった鬼才、園子温監督による人間の狂気と愛を描いた映画『冷たい熱帯魚』が北米最大手の興行会社(AMC)により35館以上で北米公開されることを日本の配給元の日活が発表した。AMCはアメリカ及びカナダに361館の劇場を所有する興行最大手で計5,203スクリーンの劇場を所有。北米で最も業績の良い50館の劇場のうち、24館をAMCが運営しているばかりか、トップ3もすべてAMCが占めている。


 これは配給会社The Collectiveと興行会社AMC、ホラー映画専門サイトBloody−Disgusting.comの3社が「Bloody Disgusting Select」という映画配給パートナーシップを組むことになり、最初にリリースされる3作品の中に日本映画で唯一 『冷たい熱帯魚』が選ばれたというもの。


 AMCのニコル・デンソン・ランドルフ氏は「大きい都市のAMCの劇場ではホラー映画はとても人気ですが、これまで良質の作品を定期的に提供することができませんでした。私たちは、観客にこの革新的なシリーズをお届けできることをうれしく思います。観客は毎月新作を見ることを心待ちにし、劇場に足を運んでくれると信じています」と「Bloody Disgusting Selec」立ち上げのいきさつを語った。


 『冷たい熱帯魚』はトロント映画祭を皮切りに、現在30か所の映画祭で正式招待されており、北米、イギリス、ドイツ、フランス、ノルウェースウェーデンフィンランド、ベルギー、香港など続々海外での公開が決定している。


 『冷たい熱帯魚』をホラーというジャンルの分類するにはいろいろな意見がありそうだが、そのエンターテインメント性はホラーファンを含み幅広い層の映画ファンから絶賛を受けている作品でもある。新たなCOOL JAPANの旗手となるか期待したい。(編集部・下村麻美)

北米もいいけど、それより北日本で上映してくれよ!


本来なら、仙台フォーラムで3月19日から公開予定だったはずなのに、営業再開したフォーラムのサイトを見ても、どこにも『冷たい熱帯魚』の名がありません。どういうことだ、と映画の公式サイトを見ますと、


http://www.coldfish.jp/theaters/index.html

【東北地方太平洋地震の影響により、上映予定未定】

何だよそれッ!
この震災によって、クリント・イーストウッド監督の『ヒアアフター』が上映中止になったり、『唐山大地震』が上映延期になったり、と映画界にも影響が出ています。

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唐山大地震 (角川文庫)

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でもこれらの映画は、作中で津波を描いていたり、大地震がテーマだったりするので、賛同はしないまでも、上映中止になった理屈はわからないでもありません。


それに対し、『冷たい熱帯魚』はディザスター・ムービーでもないのに、ただ殺人を描いているというだけで中止にするの? 納得いかねえなぁ。不謹慎だとかいう人は、そもそもこんな映画は観ないでしょうに。

愛犬家連続殺人 (角川文庫)

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いくら被災地だからって、過剰なポジティヴ志向はかえってイラつく人もいるんですよ! ここ数日、通勤の車内ではラジオをつけているのですが、いったい何回、KANの「愛は勝つ」を聞かされたと思ってんだよ!