恥ずかしい読書

いま話題のエントリー。


502 Bad Gateway
「10代で読んでいないと恥ずかしい必読書」として、難解な哲学書をずらずらと(Amazonのリンクとレビューの抜粋つきで)挙げていくエントリーです。

で、これに対して「10代でそんな本なんか読むわけねーだろ」とか「恥ずかしいとか恥ずかしくないとかで読書するのは楽しくない」というツッコミが多く寄せられているようですが、このエントリーは、もともと2ちゃんねるhttp://lifehack2ch.livedoor.biz/archives/51014880.html)にネタとして書き込まれていた難書の数々が、別のスレに「一般教養」としてネタでコピペされていた(http://blog.livedoor.jp/darkm/archives/51076121.html)のを、管理人氏が「ではどういう本なのか」と書き出したものなんですね。なので、これらの本を選んだのは管理人ではないわけですから、ツッコミを入れるのは筋違いというもの。きっと、最初に書き込んだ人も、実際に読んではいないでしょう。


まぁ「読んでないと恥ずかしいから」本を読むというのはそれ自体が恥ずかしい行為で、そんな理由で哲学書を読んでも身にはならないでしょうね。本は楽しみとして読むものであって、見栄を張ったって結局は知ったかぶりをして恥をかくのがオチです。


まぁぼくなんかは哲学書とかぜんぜん読んだことないんで、ハイデッガーとかいわれても車高の高いバスかと思ってしまうし、フーコーと聞くと振り子の人しか思い浮かばないし、マルクスといえばカールじゃなくてグルーチョの方が先に出てきます。

最近は「マルクス兄弟」でググるとAVメーカーの方が先に出てきますけどね。


ていうかね、10代のころに読んでた本なんて、オトナになってからみるとイタい本ばっかりだったりするでしょ。そっちの方が普通ですよ。

ワッシュ10代の愛読書

完全自殺マニュアル

完全自殺マニュアル

当時としては画期的な本でした。楽に死ぬためには首吊り以上に適した方法はない、と早々に結論を出しながら、「焼身」「手首切り」など苦痛を伴ったり不確実だったりする方法もあくまでポップに扱うその姿勢には多大な影響を受けましたが、著者である鶴見済のその後を思うと複雑なものがあります。

  • ザ・殺人術

ザ・殺人術

ザ・殺人術

銃器・刃物・素手などあらゆる局面での殺人方法を解説した本。サブカル小僧の必須アイテムでしたが、銃やコンバットナイフの入手が困難な日本ではまったく実用性に欠けていたものです。使えるのは針金のハンガーぐらいかなぁ。

  • FBI心理分析官

FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF)

FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF)

映画『羊たちの沈黙』のヒットにより、にわかに脚光を浴びた「プロファイリング」の教科書ともいえる本。当時は名探偵みたいに当たるのかと思っていましたが、どうもレスラーさんは自分に都合いいことしか書いてない、と世間が気づくのにそれほど時間はかかりませんでした。

10代の愛読書、というより、16歳から読み始めて25歳までかかった思い出深い本です。途中からはもう完全に理解することを放棄し、なんとなく雰囲気だけ味わって読む方式に切り替えました。おかげで、読了した後4回は読み返したはずなのに、いまだに内容はまったく覚えていません。もういちど読もうと思ったら、本そのものがどこに行ったかわからなくなっていました。

  • 恐怖の心霊写真集

恐怖の心霊写真集―あの世からの来訪者たち (二見文庫―二見WAi WAi文庫)

恐怖の心霊写真集―あの世からの来訪者たち (二見文庫―二見WAi WAi文庫)

今でこそ科学の徒たるぼくですが、小中学生のころは心霊にハマっており、中岡俊哉の「心霊写真集」も夢中になって読んでいたものです。巻頭には「霊」の顔が見えやすい写真を配置し、中盤は中岡の構成によるどうでもいい心霊体験実話(これがまたひどい文章なんだ)とどうみてもシミュラクラでしかない写真、後半には心霊術華やかなりし20世紀初頭のイギリスで作られたフェイク写真を配置するという、羊頭狗肉もいいところのひどい本でしたが、子どものころはこれでもけっこうビビっていたものです。

  • 大山カラテもし戦わば

地上最強への道―大山カラテもし戦わば (ちくま文庫)

地上最強への道―大山カラテもし戦わば (ちくま文庫)

説明不要。