しあわせのイニシエーション
私事で人間関係とかいろいろ面倒臭いので、人間ドラマとかじゃなくて、話にギミックの仕掛けられた小説が読みたいなーと思って、乾くるみの『イニシエーション・ラブ』を読みました。
- 作者: 乾 くるみ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/04/10
- メディア: 文庫
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- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/12/21
- メディア: 文庫
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いちおう「ミステリ」と思って読んでたもんでしてね。ぼくの個人的な好みでしかないんですが、やっぱりミステリには、その底に漆黒の意思が流れていてほしいんですよね。読者をひっかけよう、という遊び心はいいんですけど、作中人物が何も悪いことをしないというのはどこか不満が残ります。
このテのギミック小説だと、やっぱり泡坂妻夫の『迷探偵ヨギガンジーの心霊術 しあわせの書』がスゴかったなぁ。
- 作者: 泡坂妻夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/07/31
- メディア: 文庫
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…あぁ、何をどう書いてもネタバレになってしまうのがもどかしい!
というわけで、何かこういう「ストーリーや本そのものにギミックのある小説」で面白いのがあったら教えてください。