来たのは誰だ

いい話ですな……

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/09/20100927t15034.htm

君はウルトラの恩人 出演の古谷さん、消息尋ねる 仙台

 ウルトラマンが「恩人」を捜しています―。初代ウルトラマンの着ぐるみに入って演技をするスーツアクターを務め、ウルトラセブンではアマギ隊員を演じた俳優の古谷敏さん(67)=東京都=が、40年前に仙台市内で出会った少年を捜している。古谷さんに大きな影響を与えた出会い。10月3日にイベントで仙台を訪れる古谷さんは、再会を願っている。

 古谷さんが少年と出会ったのは1970年の夏休み。学校の体育館で開かれた怪獣ショーで、アマギ隊員役で司会を務めたときのこと。おぼろげな記憶をたどると、場所は仙台市内のJR仙石線沿線の小学校で、周囲は田んぼだった。
 現場でショーの打ち合わせを終え、近所を散歩して戻ると、低学年くらいの男の子が校庭の隅でしょんぼりしていた。話をすると「お金を忘れた」と言う。この時のショーは有料。あまりに寂しそうなので「一緒に入ろう」と会場に連れて入ると、途端にその子の目が輝いた。
 「子どもから直接お金を取るようなショーはいけないと強く感じた」と述懐する古谷さん。当時、怪獣ショーのイベント会社を立ち上げていた古谷さんは、これをきっかけにデパートやスーパーでの子ども向け無料イベントを企画。多くの依頼が舞い込むようになったという。
 このエピソードは、昨年出版した回想録「ウルトラマンになった男」(小学館)にも収められている。出版後に「ウルトラの語り部」として撮影秘話などを話す活動を始めた古谷さんは「再会はかなわないかもしれないが、もしできれば『君のおかげだ』とお礼が言いたい」と話す。
 10月3日は午後1時半から、仙台市青葉区の商業ビル、イービーンズ内のジュンク堂仙台店(もしくは同ビル内)で「創世記のウルトラを語る」と題したトークとサイン会を開く。ウルトラマンの監督を務めた飯島敏宏さんと、フジ・アキコ隊員役の女優の桜井浩子さんも参加する。入場無料。
 少年の情報は、サイン会を主催する金城哲夫研究会の渡辺さん080(1766)3686へ。イベント関連はジュンク堂仙台店022(265)5656。

ウルトラマンになった男

ウルトラマンになった男

お金がなくて入れない少年を会場に連れていくあたりは、『プロレススーパースター列伝』のミル・マスカラス篇やタイガーマスク篇を彷彿とさせるものがあります。
プロレススーパースター列伝 (3) (講談社漫画文庫)

プロレススーパースター列伝 (3) (講談社漫画文庫)

プロレススーパースター列伝 (8) (講談社漫画文庫)

プロレススーパースター列伝 (8) (講談社漫画文庫)

マスカラスの場合は、無賃入場しようとして捕まった少年ファンたちのためにお金を出してやり、「このお金でリングサイドのチケットを買い、のこりはコーラでも買いたまえ」というサービスぶりでした。でもこれはあまりにもやりすぎで、リアリティがありません。その反省からか、タイガーマスクは、会場入りの際に荷物を持とうとする少年ファン(レスラーのカバンを持った子は、いっしょに無料で入場できるというメキシコに独自の風習。本当にあるかどうかは知らん)を断って一人で入場します。一人だけ喜ばせてもほかの大勢の少年がさみしいから、という佐山さんなりの心遣いだそうで、この話をメキシコの古参プロレス記者から聞いた猪木は「いい話ですな……」と感動します。


メキシコには実際に「ウルトラマン」のリングネームで活躍したルチャドールがおり、来日してタイガーマスクとも戦っています。


(↑スペイン語実況入り)


こちらのウルトラマンは、メキシコで会場入りするときには少年ファンを帯同していたんでしょうかね。古谷さんにちなんで。


日曜日のイベントには、行ってみようと思います。
http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-sendai.html