地球の爆発する日

今日のWOWOWは、朝からマイケル・レニーの方の『地球の静止する日』、ディザスター・TVムービー『壊滅暴風圏』三本立て、シメにキアヌ・リーブスの方の『地球が静止する日』という気が狂ったとしか思えないラインナップでした。編成担当者はきっとリア充爆発しろ」と思いながらこの番組を決めたんじゃないでしょうか。

それとも、バレンタインデーだというのにデートもせずに家でWOWOW観てるようなやつはボンクラに違いない、という読みによって編成されてるのかもしれませんね。


ぼくはといえば、せっかくのバレンタインデーなので、家で『血のバレンタイン』を観ておりました。

血のバレンタイン [DVD]

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80年代に量産された記念日スラッシャーものの代表的な一本ですが、いやぁヌルかった。残酷シーンのほとんどがカットされたアメリカ公開バージョンしか商品化されていない、という点を差し引いても、殺人鬼の正体にまったく必然性もなく伏線も張られていないのでストーリーに緊張感がなく、炭鉱労働者たちの閉塞感ばかりが伝わってくる。そんな作品です。


ちなみに昨年にはリメイク版が3D映画として公開されていますが、そっちは観ませんでした。


あまりにダウナーな気持ちになったので、いっしょにレンタルしてきた『愛のむきだし』も観て気分を高揚させました。

愛のむきだし [DVD]

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昨年末の「映画ゼロ年代ベストテン」では、うちでも破壊屋さんでも上位に入賞したこの作品。実は観てなかったんですが、いやぁスゴい映画だった。満島ひかりのキュートさや景気の良い血しぶき、カンフー盗撮やエレクチオン描写に現れる人を食ったユーモア感覚と聖書を暗唱する場面に代表される聖性を希求する態度の好対照など、見どころはたくさんありますが、とにかく安藤サクラがヤバかった。お母さんにそっくりなルックスはとても美人とは言いがたいですが、すさまじいまでに濃厚な、闇のエロスを放っています。肌に触れたら吸い込まれそうだというか、映像からだけでも官能の匂いを嗅がせるというか。主人公の西島隆弘が「ヘンタイ」なのは、パンチラ盗撮をしているからじゃなくて、満島ひかりにはエレクチオンするのに彼女にはしないからじゃないかとすら思いますね!


安藤サクラが出ている、ほかの映画もぜんぶ観ようと思いました。